同人誌を作りながら風の時代のビジネスを学ぶ、舞台裏
さて。
同人誌を予約販売しつつ同時並行で、ブログでは「同人誌を作りながら風の時代のビジネスを学ぶ」を書いてました。
____この枠組みそのものがマーケティングだったと、みなさまきっと気づいてくださっていたはず!
【それぞれ100部完売しました】
エッセイ漫画、考察本、それぞれ100部ずつ販売する、という(個人的な)目標達成できました。まじか。ありがとうございます! pic.twitter.com/rvBbKGckRs
— 箱白@次の同人誌どうしよっかな (@white_cube_1_) May 31, 2023
薄々気づいていた……というかもうほぼ確信でわかっていたんですが、ぽっと出の新人が同人誌を出して、なんの作戦もなしに100部売れるわけがない!
私(うっかりブログでも言っちゃったけど、100部売るとか大きな口叩きすぎよね……)
この100部という数、当然ながらイベント当日のみで売り切れるはずがない。しかもこれ、100部と言いながら実際は二冊を100部ずつ、なので合計で200部なんです。イベントの開催時間は9時半から13時半くらいまでなので、1分1冊ペースで売れなきゃいけない。
無理に決まってる。現実的に。
私(でも、このいかにも達成できなそうなことを大真面目に取り組むのが楽しいんだな!)
エネルギーの波を読もう!
ビジネス「まさか無策でこの目標を達成しようなんて思ってるわけじゃないんでしょ?あんたの考えを聞かせてよ。この方法なら合計で200部売れて妥当よね、って思えるような作戦があるんでしょ?」
当然ながら、ビジネスちゃんをはじめうちの高次が教えてくれるのは宇宙の法則や世界の成り立ちについてなので「こうしたら売れるよ!」の具体的なことはノータッチ。当然です、高次はそんな目先の親切なんて持ち合わせていません。だから私ができるのは、こうです。
私「これからプレゼンさせてください。ビジネスちゃん、ラフマドさん、そして高次の皆様方。人間として、私はこのように無限の実践を計画します。これにご賛同頂けましたら、然るべきご支援を賜りたく」
ラフマド「あなたの計画が理にかなっていれば、私どもはあなたを支援いたしましょう。まずはあなたの計画をご説明ください」
要するにこれは販売計画。これがきちんと高次の概念を踏まえて作られたものであれば、高次はそれを支援する。いや、支援というより、その計画がうまく動くように世界は作られている。だから世界はどのように動くよう設計されているのか?それを踏まえて逆算できれば、理論上うまくいく。はず。
宇宙の法則が存在して、本当にその通りに世界は構成されている……というのを前提にした上で、その次を考えます。
ビジネス「理論上は、ね?もちろん不測の事態が起こりうる可能性は常にあるから、そこは忘れないでね」
宇宙の法則があるのを前提に、販売計画を練る
私「えーー今回の同人誌の販売計画ですが、あなたがたに風の時代ビジネスを教わりながら同人誌作ってる様子、をリアルタイムでブログに公開する。そしてその記事をコンテンツマーケティングとし、予約ページに誘導する。これを根幹とします」
ビジネス「ふうん、ってことは私たちがあんたに風の時代のビジネスを教えることが前提なのね?」
私「だって計画を気に入ってくれたら支援してくれるんでしょ?だったら支援ありきで計画を練ることはなにも問題ないし、あなたたちの主張にも矛盾しない。望む世界線へ渡るには、まずそもそも望む世界線に渡ることが実現することを前提にして動くこと。そうだったよね?」
ビジネス「良い感じに神経が図太くなってきたわね。いいわよ」
私「私のメリットは、適宜あなた方にビジネスに関する概念的な仕組みを教わることができる。第三者にとってのメリットは、あなたたちが与えた情報を文字起こしして無料で公開できるうえに、それ自体は商品にならないので誰でも見れる機会と可能性がある。これはあなたたち高次にとっても望むことじゃないかな?」
仕事として高次と関わるときに必要なのは、自分にとって、高次にとって、そして第三者にとってメリットがあることを見つける視点だそうです。この3つの角度からのメリットがある行動であれば、高次が支援しない理由がない。逆に言えば、この3つの視点のうちのひとつでも欠ければ高次が支援する理由もなくなる。
コンテンツマーケティング
そして今回、私にできる範囲で行ったマーケティングはいわゆるコンテンツマーケティングと呼ばれるもの。商品が出来上がって手元に届くまでの、制作風景や制作者側の思いを伝える。それが結果的に商品そのもののPRになる、という手法です。同人誌を作りながら風の時代のビジネスを考えるシリーズは、そういった経緯で生まれた記事でした。
ま、高次から気付かされたことを書くのはこれまでもやっていたのでそんなに難しいことではなかったんですが、ひとつだけ、もんんんのすごいでっかいハードルがありました。
「販売前のタイミングからリアルタイムで実況風に記事を更新する」、そしてその内容が「同人誌が売れるためには?」。
_____売れたかどうか結果が出ないうちから「どうすれば売れるのか?」を言うの?正気?ドヤ顔で記事にして出しておいて、実際に売れなくて爆死したらとんでもない赤っ恥じゃないか。
そして仮に爆死したら、私が認識している「高次」とやらが嘘をついていると捉えられかねない。「こうすれば売れる、とか言いながら実際は売れなかったじゃん」と。有言不実行。私は高次の存在を名乗る妄想たちに唆されて踊る道化…てことにならないか?
ラフマド「あーーまあ人間はねえ、未来が見えませんからねえ笑」
ビジネス「ん?成功しようが失敗しようが、大した差じゃないわよ。成功したら記事の内容に信憑性が出る、失敗したらあんたが何が失敗の原因だったのかを反省会してそれを公開すれば、あんたの恥は今後の自分とみなさまの糧になるでしょ。何も損しないわ」
私「し、失敗したら私が恥をかくだけ……ひえええええ」
ビジネス「?だから失敗しないように努力するんでしょ?」
ラフマド「人事を尽くして天命を待つのですよ」
私(確かにこれで実況しながら記事の内容通りにやってみて、うまくいけば綺麗に着地できるけども!でもリスクも相当あるぞこれ……)
自分で考えた企画でしたが、冷静になって考えてみるとなんて怖いことを……!こういうことをするなら、多少出来レースっぽくある程度の成功の確約が欲しいところですが、そんな小細工してたら楽しくないよね?うん、興醒めよね。はい、出来レース無しのぶっつけ本番です。
ビジネス「成功は自信の土台、失敗はその土台を築くための糧。どっちに転んでも悪い結果にはならない。なり得ない。一番ダメなのは何かわかる?」
私「え?」
ビジネス「勇気がない、を理由に何もせずに終わらせることよ。勇気がないことは行動しない理由にはならない。そしてリスクがあるなら正しく恐れなさい。対策をした上でやるのよ。リスクは正しく減らせば前に進んで良いの。商売に全くリスクのない安全な道なんてないわ」
ラフマド「商売の流れには波があってしかるものですからねえ」
____高次のものと働くってことは、こういうことを普通に言っちゃうぶっ飛んだ存在たちと対等な位置に、自分もならなきゃいけないわけです。商売の取引は、全て公平で対等な立ち位置で行われるんだもの。ヒョエエエエ、が、ガクブルだよおおおお
「人はストーリーに惹かれる」マーケティング
これはすでに世の中のビジネス本でものすごく言われてること。というか、昨今のビジネスのトレンドですね。別に高次の存在とかスピリチュアルとか関係なく、広く一般的に言われてます。
物質的に豊かになった現代、似たような商品はこの世にたくさんあります。どの分野も慢性的にレッドオーシャン。どこに行っても競合がすでにいる世界。事実、スピリチュアル分野のエッセイ漫画や本だってすでにたくさん世の中に流通しています。「世の中にない新しいものを!」そう思って本を作るなら、わざわざ私が書かなきゃいけない理由なんてなくなります。だってもう市場にあるし。
そんな状況の中、じゃあどうしてわざわざ自分が書くの?似たような商品を作って売ることになんの意義があるの?……そんなことをいろんな人がビジネス書とか自己啓発本で解説してるんですが、個人が持つストーリーは唯一無二である。ここにヒントがあるようです。
素晴らしい商品だらけの世界
技術が発達し、商品の流通網が発達し、インターネットの登場によって良いものが「良い」とコメントされることで他者に知れ渡る機会と人数の分母が爆発的に増えました。
すると結果的に「商品が素晴らしいだけでは他と変わらない」になる。だから人は、商品に付加価値をつけて売ることを覚えました。ちなみに付加価値で有名なものといえば「希少性」とかですが、正直これは好みじゃないので使いません。
ラフマド「希少価値は無限の定理に反する考え方です。希少性、つまり欲しくても得ることができない人が必然的に現れるということですよね。我々はその商売は支援できません。理念に反しますので」
この考え方を今回の同人誌作りに応用するなら?希少性をつけないこと、たとえば限定10部にはおまけをつけます、みたいな感じのこと。良くも悪くも、全部一緒。
じゃあ、私ができる付加価値の付け方は何だろう?
___ストーリー。それを作るに至った経緯の公開。ただストーリーを見せればいい、って話ではないんです。これはつまり自分がどれだけその商品に熱量をかけて作っているかのプレゼンであり、その本気度を伝える行為。
ラフマド「本気で、自信を持って、曇りない気持ちで伝えなければ、ストーリーはただの虚構です。つまりこれは売り手が商品に対して自信があることが必要条件になる、ということ。自分の得意なことや好きなことを売り物にするとは、そういうことなのです。その覚悟を問われ続け、あなたはそれに対する自分なりの答えを持ち続けなければなりません」
私(まあ、今回作るのは同人誌なので、自信とか以前に自分が作りたいものを作ってるからなあ。本気で頑張って作ってることは事実だし、できることをできる限り人事を尽くそうねって話なんだけどね?)
自分の気持ちに嘘をつけば、その商品を売るまでに至ったストーリーも「嘘も方便」〜なんて言葉で片付けられる陳腐なものになってしまう。そして、買い手はそのストーリーに真実味があるのか、虚構なのかを敏感に感じ取る。それが精神性社会の商売。
ビジネス「あんたの場合は自分や高次との対峙した時の情報をまとめてるのが商品になってる。決して好きな仕事じゃなかったかもしれないけど、あんたは自分が生き延びるために必死になってたし本気だった。それをまず、自分で認める覚悟を決めることね」
こっ、こえええええええ!!!!風の時代のマーケティング、こえええええええっっ!
「好きなことで稼げる!」「自分らしさを仕事に!」その覚悟を問われる時代
_____風の時代の働き方は、一見すると華やかで自由で楽しい。
けれどその裏側では、自分と他者と商品との対峙、深掘り。自信を持ってお勧めできる商品が作れなければ、うまくマーケティングは回らない。そこから逃げると、売れないので生活ができない。_____商品を作るに至るまで、いかに自分と商品と想定顧客層に向き合って頑張ったかが如実に現れることになるそうです。
楽しいかもしれないけど、ラクか?簡単か?と言われると、ううん、きっつい。
そして消費者側も、その裏側をどんどん見抜くようになってくる。このビジネスモデルが一般的になればなるほど、商品の作り手の語るストーリーが本物か、そこへの情熱と「好き」に曇りがないかを吟味するようになる。
嘘がつけない、取り繕うことができない、文字通り「ありのまま」を晒すことになる。
____そこにはきっと、メリットもデメリットもあるでしょう。人ってみんな、弱い部分や見られたくない部分ってあるじゃない?ここは知られたくない、見られるのが怖い、隠しておきたい。そんな仄暗い気持ちを持たない人間なんていない。
私(だってそれこそが人間である証拠じゃないか)
風の時代は、今までと比べて開放的で自由な社会になるでしょう。
でもその反面、弱い部分を隠すことで守ることができたかつての時代を懐かしむ人も増えるでしょう。時代に良し悪しはなく、ただそういう特徴である、というだけです。
風の時代を過ごしやすいと感じる人が、そうでない人に対して寛容で優しくあれますように。
私も含めて。
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