孤独という処方薬。自己内観を促す守護霊の最終手段【霊視ご相談あるある】
えーータイトルから重い話題であることがわかる通りなんですが、これ、書くのか……やだな…笑
私「でも悔しいことに、これも霊視のご相談の場でお伝えすることあるあるなんだよねえ……」
ハイヤー姉「あらかじめブログに書いておいて、ご相談者さまに読んでいただいた方ががそなたにとっても説明がしやすくなって良かろうに。気が進まぬと駄々をこねて数ヶ月が経ったわけじゃが…どうだ、覚悟は決まったか?」
私「決まったよ」
目次
孤独になることが人を成長させる
私「一言で言ってしまえばこれなんだよね。孤独になることが人の成長に繋がり、結果的に幸せを知る手段になる。ただ、私はこれを最初聞いた時『はああああ?』って思ったし、人間目線ではかなり酷なことになるのはわかってるので、私はあくまで人間目線役になるね」
ハイヤー姉「では私が守護(高次の俯瞰目線)役をしようか」
孤独は劇薬。薬にも毒にもなる
ハイヤー姉「これは前提であるが、我々が人間に孤独を与えるときはあらゆる手を尽くした後の最終手段じゃ。決して安易に与えることはせず、一か八かの賭けに出るときに行う。成功する確証があって与えるものではないため、我々高次の者の側にも賛否がある手法であることは先に伝えておこう」
私「えっっ……そんな不確定な感じなんだ……?」
ハイヤー姉「守護霊は全能神ではない。決して全ての未来を見透かせるわけでもなければ、万能でもないのでな。多少の目線の違いはあれども、不確定な未来に対してそれでも前に進まねばならぬのは人間と同じじゃ」
___そんな守護霊が、一か八かで賭けに出なくてはならないことがあるらしい。その具体的なケースを見ていこう。
ケース: 自分に向き合わず他者依存に陥っている人
【孤独が処方されるケース】
自分に向き合わず、他者依存に陥っている人
ハイヤー姉「どんな性格であれ、根本にある自己否定が大きすぎると人は自分と向き合うことを拒絶する。その結果、自分を省みぬことができに代わりに他者依存に陥ることになる。その状態を根本から解決するための最終手段として、守護霊が意図して孤独を与えることがあるのじゃ」
特に自分の願望を他者に投影してしまう場合。本来自分に向けるべき願望を他者に向けるため、自分はいつまで経っても自分の理想の姿になれずに苦しむことになるわけですが……
私「…ん?なんかこれ聞いたことがあるぞ。最近だと毒親とか言われるのもこういうタイプに当てはまる……?」
ハイヤー姉「もちろん、いわゆる毒親の全てがそれに該当するわけではないがの。支配する存在や願望を向ける存在がなければ耐えられぬのは、他者依存の典型例じゃ。子に願望の矛先を向けるのは満たされぬ己の代替として子を見るからであろう」
私「……よく聞く話だね」
例: 相談者30代後半、女性
『大学は最低でもMARCHGレベル、それで大企業に企業に就職する。人生で勝ち組になって幸せになってほしい。そのためにあなたに投資は惜しまない。それと孫の顔も見たいわ。そのためにお母さん、お仕事頑張ってるのよ』
……と、ずっと昔から母に言われ続けた。父は子供の頃に離婚しているので、よく知らない。私はひとり親の家庭の、お姉ちゃん。下に妹がいる。
妹はお転婆で高校を卒業と同時に家出するみたいに独り立ちして、今は交流がない。どうやら美容師になってるらしいけど……
私は母の期待通りに有名私立大学に入った。でも大企業には就職できなかった。現時点ではそこそこ収入はあるので、自分1人で生活するには問題ない。最近は結婚してほしいと母からの期待が重い。
自分も結婚はしたい。できれば実家を出たい。でも、もし結婚したら私は専業主婦になって母の世話をすることになるだろうし、そうじゃないと母は一人になってしまう。母にはお世話になったし、寂しい思いをさせるのは申し訳ない。
一方で、結婚したところで幸せになれる気もしない。自分は家庭を築くのに向いてない気がするし、こんな自分と結婚する相手に申し訳ない。と思うと、やっぱり実家にずっといたほうが良い…?
そんな感じで、かれこれ10年が過ぎた。私の年齢は、30代後半に差し掛かっている。
私「うーーん。ひとり親で娘を2人も育てたお母さんに恩返しをしたい娘の相談……にも見えるんだけどなあ」
ハイヤー姉「子が親の願いを叶えたいのは分かる。が、その代償として己の人生を与えるのはやりすぎじゃ。この親子はその歪さに気づかねばならぬのだが……」
まず、ここで孤独が処方されているのは親の方。つまり相談者のお母さんの方。相談者は母親の期待にすべて応えないと恩返しができない、と強迫観念のように思い悩んでいるようです。
ハイヤー姉「何より、母も子からの恩返しを望んで口癖のように普段から願望を言っていると。……この母も、これまで己を殺して頑張って生きてきたのじゃろうな。その期間が長かったために、本当は自力で幸せになれる方法がある、というのを忘れている」
私「だから子供に願いを託すわけね。……子供の幸せを願っているって表面では言ってるけど、本当は自分が幸せになりたいってことか」
____実際、母親本人も自分は本気で子供の幸せを願っていると信じていることがほとんどです。つまり自分の本心を自覚していない。なぜなら、自分と向き合うことを拒否しているから。
ハイヤー姉「だから必要なのじゃ。一度孤独になって向き合う相手が自分しかいなくなることが」
孤独を処方される目的は、自己内観を促すこと
守護側から意図的に孤独が与えられる場合、その目的は自己内観を促すことです。
ただし本来であれば、心を許せる他者がいて安心できる環境で自分と向き合うのが理想。そしてそれが実現するように守護霊はさまざまな出来事を目の前に持ってくるんですが……
私「今まで親しい他者がいる環境ではうまくいかなかったからけど、自分1人になれば向き合う相手が自分しかいなくなる、ってことか」
ハイヤー姉「さよう。この母親であれば、下の娘が家出同然に飛び出してその後連絡を絶ったタイミングが状況を理解する最大のチャンスであった。その子は前触れなくある日突然消えたのではない。普段から親の過剰な期待から逃れたいとサインを出し続けていたはずじゃ。そこに違和感を覚えることができれば孤独の処方は免れておった」
私「でもさ、ひとり親で働いているとそこまで子供とじっくり向き合うなんて難しかったと思うよ?毎日仕事して生きるのに精一杯になるじゃん」
その難しさは人間にしかわからない。そしてそれが現実的に難しかったことは、きっと大人になった2人の娘も理解しているでしょう。
ハイヤー姉「当時にそれが完璧にできていたかどうかは問題ではない。今は難しくともいずれ向き合わねばならぬ、と自省があったかどうかが問題なのじゃ」
当時の母は、下の子は親不孝者でわがままな子だと思って忘れることにした。期待を向けられることに耐えきれず逃げ出した、脆い子。そう思って、願望の矛先を上の子に集中させるプランに変更した。上の子……つまり先ほどの相談者です。
私「そっか……そこで自省がなかったのか」
ハイヤー姉「自省できれば孤独を処方する必要はない。孤独はあくまで自省を促すことが目的であるからな」
孤独を処方された人の、周りの人はどうすればいい?
私「じゃあ、この相談者さんはお母さんから離れた方がいいってことになる?」
ハイヤー姉「そうじゃな。相談者本人の人生のためにも、母の人生のためにも。お互いにとって離れることが必要となろう」
相談者としては、今まで親の期待に応えることを一つの価値基準としてこれまで生きてきたので、新しい価値基準が必要となるでしょう。「自分のために生きる」と一言で言えば簡単ですが、まずは親の期待に応えない自分を赦すところから。
そして母もまた、一旦孤独になることで自分の人生を取り戻す過程に入る必要があるでしょう。今からでも全然遅くない。自分が今まで犠牲にしてきたものたちを受け止めれば、そこからまた新しい人生が始まります。
孤独の処方は、罰ではない
ハイヤー姉「これは人間目線で理解され難いことであるのは承知の上じゃが、孤独を処方するのは決してその者への罰ではない。__孤独とは、そこから脱することもセットで与えられる機会であり、愛である」
私「……頼むから、渦中の当事者にはそれ言わないでね?気が遠くなるだけだから」
ハイヤー姉「言わぬ。言っても理解されぬからな」
そのため、処方された孤独を「自分が何か悪いことをして罰として与えられた」と解釈すると辻褄が合わなくなるのだそう。だって、別に悪いことしてなくても処方される時は処方されるんだもの。
ハイヤー姉「先ほどは敢えてぼかしたが、孤独を処方されたのは母だけではない。相談者もじゃ」
私「え」
ハイヤー姉「うむ」
私(ええええええええええ……)
もちろん霊視の場では言えません。そして守護霊側もそれを言わせません。そんなこと霊視の場で言ったら、相談者さん、絶望するだけなので。
代わりに、自分の願いってなんだったのかを模索するお手伝いや「お母さんを1人にしても大丈夫だよ、それはあなたの罪にはならないよ」と伝えて離れることを肯定的に捉えられるようにお伝えすることが多いように感じます。てか、それ以上は言わせてくれないんですよ、守護さん。
伝えることで本人が絶望して何も動けなくなったら、それこそ本末転倒なのです。リスクが大きすぎる。
私「でもブログに書くくらいなら、いいよね?本人に直に言ってないし、ここでネタバレするだけならセーフだよね?」
ハイヤー姉「ここまで読み進めることができるのであれば、大丈夫であろう」
私(タイミングが来てない人はそもそもこれを読まないってことか)
孤独が処方されたものなら、自分の願望と向き合ってそれを叶える行動ができるようになることを目指すこと。そうすればそもそも孤独を処方される理由がなくなる。自覚することが大きな一歩になるんです。
ハイヤー姉「何度も繰り返すが、孤独を処方するのはあくまで自省を促すための手段である。裏を返せば、自省ができて己の本質を知ることができれば孤独にさせる理由はなくなる。孤独を脱する時は、己の殻を破った時じゃ」
守護霊側の目線から
さて、この母と娘の守護霊同士の舞台裏。
守護(母)「だめだ……この人全然自分の願望の本質を理解してないわ……てかする気もないわ。これは孤独を処方するしかないのか…いや、どうだろう、まだ…うーん」
守護(娘)「うちの子ー!早く逃げろーーーー!あんたの人生これ以上他人のために費やしててどうするーーー!あ、ねえ守護(母)さん、あなたのところの人間に孤独の処方するの?しないの?結局どっち?」
守護(母)「……する。けど時期はまだわからない。ううう…流石にもう踏ん切りつけないと肉体寿命が近づいてくるからな……」
守護(娘)「処方するにせよしないにせよ、そちらの都合を待つ義理、ないので。こちらは今の環境からいち早く脱するための方向で動きますのでご了承ください。私の守護対象はあくまでうちの子ですから、こっちに期待しないでくださいね?」
守護(母)「ええ、引き止めることはしません。うちの人にもさせないように、します…できるだけ…。…あ〜〜〜この人孤独に耐えられるのかな……絶望しちゃわないかな……ヒントは相当出してるけど全然受け取る気配ないしな……」
守護(娘)(あっちはあっちでギリギリ狙うんだろうな。いいや、こっちはこっちで動こっと)
私「守護(母)、めっちゃブレブレじゃん」
ハイヤー姉「ブレるわ!孤独の処方は賭けなのだぞ!?」
それくらい守護側も悩むそうです。それで悩んだ結果、孤独の処方が人生の後半になったりするんですが……。孤独にさせずとも、自力で気づける道があればその可能性を信じる方針で動く守護さんもいます。……これも守護霊が人間を信じていればこその判断、なんですけどね………
ハイヤー姉「しかし残念なことに数十年気づかぬ者に並大抵の方法で気づかせるのはムリじゃ。そうやって未練を断ち切って一か八かの非情な判断を下すことも守護の仕事であり、愛である。___と、私は思う」
この判断、守護霊によって早めにやれ派とギリギリまでやらない派に分かれるそうです。
ハイヤー姉「早めに賭けに出るメリットは、人間側が若いゆえに固定観念から抜けやすいことじゃ。しかし反面、人間としての自我が未熟ゆえにメンタルを崩しやすく、また金銭面や生活面で支障をきたす懸念が大きい。あ、ちなみに私はやるなら早め派じゃ」
私「それで私が大学生の時にあんなことを……」
ハイヤー姉「えへっ⭐︎」
私(孤独すぎて死ぬ一歩手前まで行ったぞ……賭けだわほんと……)
ハイヤー姉「ギリギリまでやらない派は、そもそも人間側に体力がなく孤独に耐えられるだけのリソース確保が難しい場合やデメリットが大きいことを危惧していることが多い。時間をかけて待つことで回復が見込めるのであれば、その方が良いこともあるのじゃ。あとは可能性が低くても自力で気づけるチャンスを与える手札があるのなら、まずはそれを試すのが先であると考えて動く。ただ、時間をかけることでどんどん固定観念が強くなっていくデメリットもある。まさに一長一短じゃ」
私「そこの判断はかなり性格が出そうだね」
孤独が処方されている時の特徴
・日常的に孤独感が強い、または孤独が極端に怖い
・かと思ったら、衝動的に人間関係をリセットしちゃう
・その場限りの関係の人と話すのは気が楽で良い
・常に無気力感と戦ってる
・自分は他人から愛されないと思う
・SNSを常に見ている、スマホを手放せない
・不幸でいるのって楽だなあと思う
・なぜか新しい人間関係が長く続かない
・完全に理解してくれる人はいない。部分的な理解者や、自分に似ている人ならいる…かも…?
・たまに心を動かされる映画や本、漫画などの創作物と出会うことがある
ハイヤー姉「最後の二つの特徴を、孤独を終わらせるヒントとしてほしい。自己内観、と言っても何かとっかかりがないと流石に何もできぬであろうからな」
孤独を脱するためのヒントは日常の中に散らばっています。そのかけらを拾い集めて繋ぎ合わせていくことが、自己内観のコツです。
『霊視のしごとの舞台裏』エッセイ漫画
商品紹介
『高次の存在たちがうるさいので、ひらきなおって漫画にしてやる』エッセイ漫画同人誌
商品紹介
『高次の存在と世界に関する一考察』ブログ記事まとめ、考察本
商品紹介
関連情報