箱白

メンタルクリニックの先生に、自分に霊感があることを話した

 

今でこそ霊視やらスピリチュアル的なことやらを仕事にして生活するようになったわけですが、自分の中でどーーーしてもクリアしなければならない問題がありました。

 

私(___お医者さんに、自分が霊的なものを認識していること、どうやって打ち明けよう?)

 

漠然と、そういうことを主治医には話すべきであるとは思っていました。だって脳内会話している相手、もしかしたら幻聴で統合失調症の症状だって可能性もあるじゃん?

 

その懸念があるのなら早めにお医者さんに指摘してほしいし、なんなら自分が認識しているものが全て病気が原因で感じている幻なら、傷が深くなる前に「それは霊感でもなんでもなくて、ただの病気だ」と現実を突きつけてほしい。

 

___もちろん、それまで自分が認識して研究してきたものを根底からひっくり返すことになるので、ショックは受けることになるけども。それを承知の上で、否定するなら否定してくれ。いっそ認識ごと殺してくれ。

 

私(なるべくならやっぱり否定はされたくないけど、でもこれもケジメだな)

 

自分なりのケジメとして、先生に話すことにしました。

 

脳内会話について

 

基本的に、私が霊的なものや特に高次のものを認識する時は脳内会話です。別に音声で聞こえるわけでもないし、視覚的に見えるわけでもありません。あくまで脳で感知するものであり、五感は通さないことがほとんどでした。自分ではない何者かの意思や意図、思考がいつの間にか脳内に流れ込んでくる感じ。

 

一般的に幻聴や幻覚は、現実世界の出来事と区別がつかないほどリアルなのだそうです(って本で読んだ)。対する私の認識は、普段は自分の思考だと思ってるけどよく冷静になって考えてみたら「これって自分の思考じゃないよね?」って途中で気づく感じ。思考の中に現れ、さらに自分の思考によってその存在に気づきます。___これは幻覚と言えるのか否か?

 

また、幻覚や幻聴の場合だと内容にも特徴があるそうです。自分の行動を命令口調で厳しく制限したり、責め立てたり、脅してきたり、基本的にはあんまり良くないことを言ったり見せたりするそうです。一方、私の脳内会話の相手はあんまりそういうことを言ったことはなく、命令口調で言うときは強いて言うなら「さっさと風呂入って歯磨いて寝ろ」とかです。___なんかニュアンス違うんだよな。あとは基本的に宇宙の法則やら世界についての講義が流れてくるので、なんか…こう、違うんだよな……?

 

私(まあ、とはいえ?私が主観でナンカチガウンダヨナって思ってても、あんまり説得力ないもんね?だってあくまで私は患者だもん

 

そう、私は患者です。先生からみたらメンタル変になってる一人の患者です。私の主観がものすごく偏ってて、そうやって自分を擁護したい意思が強いだけ…そんな可能性だってあるわけです。

 

つまり、自分の中でどのような結論を出してもあんまり意味がない。あくまで主観だから。第三者に判断してもらわないと前に進めない。

 

そういうわけで、診察の際に先生に言いました。

 


 

私「ええと、今まであんまり話題にしなかったんですけど、日常的に脳内会話してるんです」

 

先生「うん」

 

私「一応言っといたほうがいいのかな?と思いまして。で、私の解釈としては、その相手は霊的なものなのかな?と思ってます」

 

先生「ふんふん」

 

私「ただあくまで自分の脳内で起きてることなので、確実にそうだとは言い切れないんです。でも今のところそれが霊的なものであるって解釈しても、現実に矛盾することがないから暫定的にそうなのかなー?みたいな」

 

先生「まあ、そういうのってまだまだ未知な世界ですからねえ」

 


 

 

 

 

とりあえず、ちょっとだけ言えた。

 

えー流石に初っ端から「実は宇宙の法則を解説してきたり憑依したり修行したりしてまして」とは言えませんでした。良識的に考えてそれを最初から言うのは病気であるなし関わらず、普通にやばい人だと思ったので。先生側としても「えっ、患者に変な壺売りつけられる!?」って警戒したくなるじゃん。少なくとも私が先生の立場だったらそう思う。

 

____すでにこの時、私はそのメンタルクリニックに通って3~4年は経っていたので、先生とは顔見知りです。これまでの治療歴もあります。それでもやっぱ突然カミングアウトは怖い。

 

私(うん、いきなり全部言うのは無理だ、気持ち的にも。少しずつ布石を打ちながら伝えよう

 

 

 

カミングアウトまでの道のり

 


脳内会話。

 

ハイヤー姉「ふふふ、医者に打ち明けると決めたのか。良いぞ、むしろそうすべきことじゃな」

 

私「うわーーーー楽しんでる顔だね!?こっちはドキドキヒヤヒヤしてんのに」

 

ハイヤー姉「楽しいとも!そなたが創意工夫を凝らして己の実情を言葉にしようとしておるのだからなあ」

 

知ってる。あなたはそういう人だよ、元々。

 

ハイヤー姉「勇気を出して一歩踏み出したそなたに、私から贈り物をしよう!」

 

でもこうやって自分で行動を起こすと、次の行動に必要なヒントをくれる。あなたってそういう人だよね、いつも。

 

ハイヤー姉「宇宙の法則とは、すべての学問の土台となる概念である。ゆえに宇宙の法則や高次の世界の仕組みは、いかなる分野の概念を用いても説明可能である。わざわざスピリチュアルだとか精神世界の専門用語を用いずともな。もちろん、現代における精神医学の分野の概念を用いても説明可能である」

 

※この彼女の言葉も当然、脳内会話によって受け取っています。

 

ハイヤー姉「そなたの脳内会話もそれへの精神医学的解釈も、双方矛盾せず共存可能じゃ。いや、むしろ本来すべての解釈は共存可能であるのじゃ。矛盾を生み出すのは人の思考、人のエゴ、人の弱さであるからな」

 


 

 

ハイヤー姉からもらったこの思考法、カミングアウトを進める上で相当大きな鍵になるなと感じたので、記憶に留めることにしました。そしてこの考え方があってこそ、はじめて「霊障か精神疾患か、白黒はっきりつけよう」という思考を抜け出し「むしろ精神疾患と霊障が重なる部分がある可能性はないか?」の仮説に行き着きます。

 

 

 

脳内会話の相手を、イマジナリーコンパニオンと称する

 

脳内会話について、一度は先生に言ってみた。しかしそこから何か進展することはなく、毎月の診察はいつも通り薬の処方についてがメインでした。___変化を起こすのは、どんな時でも己から。

 

 

私「あのー、前回の脳内会話についてなんですけど、」

 

もう一度話題に出す。それによって、患者にとってそれが生活の中で大きな存在となっていることがわかるはず。

 

先生「うーん、どんなこと言ってますか?」

 

____ここからは先生の問診になりました。内容としては、その脳内会話で相手は誰で、どんなことを言っていて、それをどう受け取ってるのか、みたいな感じ。詳しい問診の内容は流石に医療的なことなので書けないんですが、いくつかの質問に対してなるべく冷静に、正確に正直に答えることを心がけました。

 

先生「うーーーーん…一瞬、統合失調症を疑ったんですけど、どうもそんな感じには見えないんですよねえ」

 

私「ですよねえ(?)」

 

先生「強いて言うなら、イマジナリーコンパニオンってところですかねえ。脳内のお友達ってやつです」

 

私「なるほど」

 

先生「こんな本があるので、参考になさってください」

 

イマジナリーコンパニオンについての本を紹介してもらって、その日の診察は終わりました。もちろん薬の処方もそれまでと変わらず。

 

私「いまじなりー、こんぱにおん…」

 

 


 

ハイヤー姉「ほおおお!つまり私は精神医学上、そなたのイマジナリーコンパニオンとなるわけか!ほうほう!なるほどな!?」

 

私「すげえテンション上がってるね」

 

脳内会話でキャッキャはしゃぐハイヤー姉。そこ、喜ぶところなんだ?

 

ハイヤー姉「脳内のお友達か!そうじゃな、そうとも言うな!うむ!」

 

____紹介していただいた本を読む限りでは、イマジナリーコンパニオンはどっちかというとタルパに近い概念では?と思ったのですが、脳内で会話するという点において共通していれば精神医学上はそこに区別はないのかもしれません。

 

なるほど。じゃあ、今後先生に説明する上では「高次のもの」と言うよりも「イマジナリーコンパニオン」と言ったほうが良さそうだな、共通言語を揃えておくって意味合いでも。

 

_____そう思ってしばらくその話題に触れずに診察が何回か続き____、ある時事件が起きました。

 

 

 

憑依状態での診察

 

いつも通りの、メンタルクリニックの診察日。待合室に入る前に、いきなりみーちゃんが脳内に出てきました。みーちゃんとは、私が脳内会話している存在のうちの一人です。

 

 

 

 

み「今日の診察、俺が行く」

 

私「はあ!?」

 

 

 

いきなりすぎん??予告なし!?と思ったのですが、

 

み「ん?これが予告だ。10分後に診察だろ?」

 

私「10分前に言ってもそれ予告って言わないのよ、人間の常識として」

 

み「もっと事前に言ったらお前ビビって予約日変えようとか変な気起こすだろ

 

ごもっとも。

 

そんなわけで、みーちゃんが憑依状態で診察室に入ることになりました。よほど抵抗しようかとも思いましたが、正直私がジタバタしたところで無駄になりそうだなって気配がしました。それならいかにこの状況を精神医学的にありえそうな状況として説明するか、そっちの方に切り替えたほうがいい。_____大事故にならないように。

 

私(先生から見たら、みーちゃんは脳内会話の相手だからイマジナリーコンパニオンってことになる??でも憑依……憑依をどう説明すれば……、あっそうだ、解離性同一生障害の人格交代に似てるよね?一応表面上はそういうことにしとくか!?

 

流石に診察室に入っていきなりみーちゃんの人格で話し出すのは先生に対して失礼かなと思ったので、待合室の受付の方にお願いして、事情を軽く説明した先生宛のメモを診察前に渡していただきました。

 

____ちなみにこの時母も一緒に付き添いで来てくれていたんですが(霊的な事情を知ってます)、やーーーびっくりしたでしょうね……娘の口からいきなりみーちゃんの低い声で「今日俺が診察受けるから」って言われたら「ファ!?」ってなるわ。憑依中は私は文字を書けないので先生に渡すメモは母に代筆してもらいました。というか、憑依しているみーちゃんが「あっ…(文字書けねえわ)、おい頼む」つって母にお願いしていました。母よ、ごめん。

 


 

_____診察室。

 

かたや、患者が人格交代して別の人格が来ていると知らされている先生。

 

かたや、いつもの患者(女)の姿をしているが明らかに態度や体の使い方が男くさい患者。

 

かたや、娘の動向を内心ヒヤヒヤしながら黙って見守る母。

 

 

 

 

私(シュールすぎる…)

 

 

 

 

その患者の内面の状況としてはいつも会話している高次の存在がいきなり憑依して診察を受けると言ってるけど、一体何を言い出すかわからなくて青ざめてる。

 

私(頼むからみーちゃん、失礼な態度だけはしないでくれ!相手先生だから!せめて敬語を使ってくれ!)

 

み(それはお前の語彙次第だろ…)

 


 

 

その日の診察では、主にみーちゃんが聞きたかったのは「人格とは脳のどこの部分によって作られているのか?」でした。現代の医学ではどのような見解があるのかを知りたかったそうです。そしてそれを知るには私が本を読んだり調べたりするよりも本職のお医者さんに直接聞くのが一番確実だろう、と。

 

その時のみーちゃんの先生への尋ね方は、とても印象的でした。

 

み「俺はどうやらイマジナリーコンパニオンという存在らしいですね。確かに脳内で会話しているのでそうなのかもしれません。俺の認識ではこいつ(私のこと)と俺は全く別の人格でそれぞれ独立して存在してると思っています。そこでお伺いしたいのですが、人格とは脳のどの部分が司っているのか、すでに証明されているかもしくは有力な説があったりするのでしょうか?」

(↑思い出せる限りこれが原文に近い。敬語使ってくれてまじでありがとう)

 

先生からは、人格についてわかっていることはまだ少ない、というお話をとても丁寧に回答してくださいました。今の精神医学がどういう傾向にあるか、治療の方針としてどのような方法が用いられやすいか、なども。

 

____薄い意識の状態の私も「ほええ、そうなんだあ」と思って聞いていましたが、それよりもみーちゃん(の人格になっている私)に対して先生がものすごく丁寧に誠実に向き合ってくださってマジで助かったありがてええええ…!という気持ちでいました。

 

 

 


 

帰路。

 

私「あああああビビった…怖かった…」

 

み「ふうん、ああいう感じなんだな(ニヤニヤ)」

 

ハイヤー姉「なるほどのう。大変良き機会であったなあ(ニコニコ)」

 

私「我ながらなんとか無事に終わったのが信じられん…生きた心地しなかったわ」

 

ハイヤー姉「これも一つの布石じゃ」

 

み「布石はあらかじめ打たねえと役に立たねえからなあ」

 


 

 

 

同人誌を渡す

 

少しずつカミングアウトの土壌が整ってきて、というか意図せず整わされた側面もあったのですが、先日ついに自分の同人誌を献上してきました。

 

脳内会話の実際の中身について、あなたの患者はこんな感じで普段脳内で会話してるんですよーという資料として。カミングアウトしようと思ってから気づいたら一年は経っていました。長期戦だわ。

 

そしてその同人誌の最後のページにはTwitterのリンクも載せているので、えーーーーつまりこのブログだって読まれている可能性は否定できなくなった。

 

捨て身。我ながら体張ってるよなあ。でもそうでもしないと私は私を許容できない。もしこれでなんか言われたら、多分「先日のブログですが非公開にしました」つってこの記事はなくなると思います!!!!それもまた運命〜

 

正直同人誌なんで、お渡ししても読まれずに捨てられる可能性も十分あるわけなんですけどね。でもその時の先生の反応がちょっと印象的だったので、きっと悪いことにはならないんじゃないかな。多分。

 

 

 

薬物治療について、ハイヤー姉から

 

 

そういえば、私は鬱症状と発達障害(ADHD)の症状を抑えるための薬を常用しています。パキシルとビプレッソとストラテラです。

 

私「霊障はある程度薬で抑えられるけど、ハイヤー姉さんたちは?薬を飲んだら認識できなくなったりしないの?」

 

ハイヤー姉「薬を飲んでも認識できる。霊障やら不要なものであれば薬でカットできよう。しかし本当に必要なものを薬程度で防げるものか!それを心配したくなるのはなあ、そなたに自信がないからじゃ

 

私「うっ…」

 

ハイヤー姉「己の認識に自信がなければ、薬程度で消えてしまう瑣末なものではないかと疑いたくなるものよ。しかし私には自信がある。私はそんなもので消えぬ。むしろ消してみたくばやってみよ」

 

実際に薬を飲んでみて、そしてそれを常用して時間が経っても、消えたのは頭の中の余計な思考ぐるぐるとか多動っぽい性質とか、鬱症状で体が動かないみたいな症状だけでした。脳内会話は消えることはなく、ていうかむしろ日常的に会話する上で余計な思考が入りにくくなったのでやりやすくなったほど。

 

 

 

 

 

メンタルクリニックは今も継続して通い続けているので、何かあったらまたブログを更新しようと思います。

 

 

 

 

↓この話の補足と背景情報のnote(途中から有料888円)。

「なぜみーちゃんはあそこで強行して憑依ができたのか?」

 

https://note.com/white_cube_1_/n/n82d6aa3d09fd

 

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