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霊感商法とスピリチュアルの根本的な違いを考えてみた【個人の見解】

「霊感商法」と聞くと、どうしても「霊的な概念を扱う商売」を連想しやすいかと思います。

 

でも、社会的に問題になっている「霊感商法」と普通のスピリチュアル的な商売は本質が全く違う、と考えています。

 

____スピリチュアルカウンセリングとかやってる身としては、ここはちゃんと違いを言語化して説明できなきゃね、と思いまして。こうして記事を書いている次第です。

 

まず霊感商法とは何か?そして霊感商法と普通のスピリチュアルは何が違うのか?を、個人的な立場と見解から書かせてください。

 

あくまでこの記事は、個人の見解です。

 

「霊感商法」ってなんだ?

 

まずすごーーーく根本的なところですが、霊感商法って具体的に何を指すの?

 

いくつかのサイトで「霊感商法とは?」と解説している文章を確認しましたが、少しずつニュアンスが違うんですよね。

 

それらを俯瞰して見て、比較しながら大体こんなこと言ってるよなーというのをピックアップしてみました。

 

  • 超自然的なものを利用している
  • 消費者を不安にさせる、恐怖心を煽る
  • 不当、法外に高価である
  • 高価な商品を買うように誘導している
  • 冷静な判断をさせない(今日限りの値段、などと判断を急がせる)
  • 解決方法がそれしかない、と信じさせる

 

____わあ怖い。

 

霊感商法という言葉であたかも「霊的な何かがあるよ」と謳うのがだめ、みたいに聞こえるけど、霊感云々の部分の問題というよりも、これって売り方の問題だよね?と思います。

 

問題の根本は相手に恐怖心を与える形で正常な判断力を失わせて、高価なものを買わせるよう誘導している点ではないか?と考えます。

 

「オレオレ詐欺」があるからと言って、日常の中で「オレオレ!」と言うのがいけないことなのか?と言われたらそうじゃないよね?「オレオレ!」って言って相手を誤解させることでお金を騙し取るのがいけないんだよね?

 

どんな商品を売ってるかとか何を根拠にしてる商品か、とかよりも「消費者に対しての売り方の姿勢」の方が問題視されているように思います。

 

 

「霊感商法」のここがまずい

 

では、具体的にどこが問題になるのか?

 

霊感商法の「これはあかんやろ」と思った要素を、個人的に挙げてみました。

 

  1. 正常な判断力を失わせる
  2. 誇大広告、優良誤認
  3. 何がなんでも買わせる姿勢

 

 

正常な判断力を失わせる

 

相手を正常な判断ができない状態にして買わせるって普通にダメじゃん?

 

霊感商法なんて言葉で表現するとあたかも「霊能力を根拠に商売したらダメ」みたいに聞こえそうだけども!これに関しては霊感の有無に関わらず、ダメでしょ!?

 

今日限りの限定価格です、とか、今すぐ申し込まないと間に合わない、とか。あとは他人に相談させないようにすることも。何より、未知の存在の作用で不幸になってる、的な言い方で恐怖心を煽るとか。

 

そして不安にさせてから「早く楽になりたい」「恐怖から解放されたい」という気持ちを煽ることで購買意欲を上げていくのが、霊感商法の最大のやばいポイントではないかと思います。

 

 

 

 

誇大広告、優良誤認

 

「開運のブレスレットで呪いを弾く!あなたの人生が丸ごとハッピーに!」

 

呪いを弾く……?ええ、実際に弾くことができるのかもしれません。しかし効果を実感できるかどうかは購入した人次第でしょう。「効果の実感には個人差があります」ってやつです。

 

このスピリチュアルに関する誇大広告問題は、美容用品やサプリメントなどの広告でよく問題になる「薬機法」と似ている気がします。

 

痩身目的のサプリメントでも「痩せる」って言いきっちゃだめ、とか。

効果効能を宣伝するとき、大袈裟に言って消費者を勘違いさせたり期待させすぎるのはだめ、とか。

 

美容関係の商品でも、たまに薬機法に違反している会社が摘発されたりしていますよね。

 

スピリチュアル分野の場合、買う側の人の気持ちで「この商品には効能がある」と確信することが大事だったりします。そもそも人の内面や気持ちの動き、解釈によって認識するのがスピリチュアルなんだし。プラシーボ効果に似てますね。

 

だから売る側が「呪いを弾く!」と断言することにも意味があるといえば、ある。

 

でもさ、仮に呪いを弾いたとしてもその人が幸せになるかどうかって別の問題じゃね?と思うのです。ここが誇大広告の部分。

 

呪いを弾く(効果があると思う)ことで安心できるかもしれないけど、人生丸ごと幸せに、は流石に飛躍しすぎじゃないか?

 

まるで進研ゼミの「進研ゼミをやったら勉強も部活も恋も全部うまくいく!」みたいな。いやそうなる未来はあるかもしれないけど、それはあくまでセールス上の表現だから!

 

進研ゼミは商品が教材、とわかりやすいから「あーこれはセールス的なPRだなあ」ってわかるけど、スピリチュアルだとなかなか区別しにくいのが実際のところ。

 

そういった部分の表現上の配慮がないせいで、消費者が商品に対して過剰に期待した結果「あれ?思ってたより全然効果なくない?」ってなってるケースも多いと思うですよねえ……

 

 

何がなんでも買わせる姿勢

 

例えばここに、一万円の本があるとします。

 

一万円を高価だと思う人もいれば「一万円?安い!」と思う人もいるわけで。ここは明らかに主観が大きく関わる部分です。その本に一万円の価値を感じて、かつ私は支払えるぜって人が買う。

 

…。

 

一万円払うのが大変な人に対して、無理させて一万円出させてものを売りつけるのはちょっとねえ、って話なのでは?

 

その商品に一万円分の価値を感じて納得して、「払えるよ」って人が買えば良いだけ。

何も生活費削って頑張って買うようなものじゃないはずです。

 

これが仮に100万円であっても、この考え方は変わらず通用すると思います。その本に100万円の価値を感じて、本人が正常な判断をして納得して買えばいい。

 

高級ブランドの店員さんは確かにセールストークはするかもしれないけれど、客に対して無理に買わせようとは絶対にしないはず。あくまで客側が興味を持って「これが欲しいんだけど」って声をかけられてから詳しく商品の説明をするのではないでしょうか?

 

商品が高価になればなるほど、支払う側はそれだけお財布に負担をかけることになる。売り手側はそれを理解した上で、最大限相手の気持ちを尊重することが必要になるのではないでしょうか。

 

押し売り、良くない!

 

 

 

高次目線からの「霊感商法」の問題点

 

一応私の立場は霊視したりスピリチュアル的なものを販売している身ですので、ここからは高次の概念も交えつつ、霊感商法の問題点を考察してみます。

 

高次目線から見ると、霊感商法の問題点は「相手の中に虚を生み出し、それを虚によって打ち消しているところ」にあるのではないでしょうか?

 

「虚」とは?

簡単言うと「もともと存在しないのにそこにあると錯覚してるもの」のこと。

 

ことわざに「火のないところに煙は立たない」がありますが、虚は「謎の煙が立ってる!どこかに火があるはず!って火を探してるけど実は火なんてないし煙も立ってない」みたいな感じです。

 

そして霊感商法では、「あなたが感じている不幸(煙)を発生させてる原因は呪い(火)だよ。それを取ってあげる」って声をかけているわけですね。

 

もともと存在しない呪い(火)を取ってあげる、と。

 

 

 

ーーーー元からなかったものを消すんだから、そりゃ綺麗さっぱり消えますって!

 

 

そして消費者側が元々感じている「煙っぽい何か」の発生源は、呪いとかではなく別のところに原因があるものです。人間関係とか仕事の悩みとか、あとは性格的なものとか。

 

人は未知なものやはっきりしないことに対して、底知れない恐怖心を覚えるものです。実体がないと怖い想像しちゃう。そこに「呪い」って言葉でパキッと説明してくれる存在が現れるとついつい興味を向けちゃうものだと思うんですよね。

 

霊感商法の巧みなところは、実際に普段感じている謎の不幸を「呪い」や「祟り」に関連付けて説明するところ。そしてそれをパッと解決してくれる分かりやすい商品があるところ、でしょうか。

 

 

でも、最終的な問題解決をできるのは、自分自身の意思と行動なんじゃないのかな。

 

もちろん、霊的な能力を持つアイテムを心の支えにすることで、結果的に自ら行動して、問題と向き合えるようになることはあるでしょう。私は個人的には、そっちの方を重視しています。

 

 

 

 

スピリチュアルなものを売るときの姿勢(個人的な見解)

 

霊感商法の問題点ですが、正直、霊感の有無関係なく普通に詐欺じゃん?と思っています。

 

そしてこれは個人のスピリチュアル的な商売への姿勢ですが、こちらから「あなた呪われてるのでうちのサービスを買って」とは言いません。

 

本当にその人が呪われていたとしても、言いません。

 

あくまで、相手から「自分は呪われてるかもしれないんだけど、どうしよう?」とご相談いただいた場合しか対応しません。

 

なぜか?

呪いや不幸なんて自覚しなけりゃ存在しないも同然だからです。

わざわざ自覚させる必要もない!

 

どんな人も大抵何かしらの邪念や呪いやカルマの一つや二つ、抱えながら生きているものじゃん?と思っております。一つ一つ対応してたらキリがないよお。あと対処するのも労力がいるので、何でもかんでも引き受けたくないっていうのも本音だったりします……

 

それと、自分の身近な不幸をスピリチュアル的なことに関連させて説明することもありますが、それはあくまで相手に「この不幸の連鎖は何か高次的な理由だと思う。これって呪いだよね?」って元々本人側に心当たりがある場合な!?

カウンセリングを受けにいらっしゃる方にはそういった概念もお話しするけど、間違っても普通の知り合いや友人に「それ呪いだよ!スピリチュアルカウンセリングやってるから受けてみる?」なんて言わない!だって不審すぎるもん!

 

そしてそういうケースであっても、最終的には「生活習慣を見直す」とか「家族で話し合う」とかそういうふうな方法で解決策を探すことになるから、何か高価な商品を買わせる的な感じにはならんから!

仮に何かをおすすめするとしても、大抵Amazonで千円とかそれくらいだよ!!何百万もするようなものおすすめしないよ!

 

基本姿勢として、こちらから突拍子もなく他のサービスを買うように勧誘することはないです。アクションをするのは相談者側から!こちらは相談を受け付けるのみです。

あとこれを言うと身も蓋もないんですが、何かを買った程度で不幸がなくなるならこの世の人間みんな既に幸せになれてますって……

 

 

個人的な見解と提案

 

見解

なぜこれほどまでに霊感商法が問題になるのか?

 

______きっと、霊的な見えない世界に救いを求める人ほど、気持ちが弱っていたり病んでいたり日常に対して不満があるからではないでしょうか。

そんな不安的な状態の人にとって、「これを買えば楽になれる」と言われれば通常時以上に魅力的に聞こえるでしょう。

 

仮に、売る側が誇張表現をしていなくても。誇張したつもりがなくても。そしてそれが意図的な誇張であれば尚更、消費者に与えるイメージはどんどん過剰に膨らむものかと。

 

スピリチュアル分野は、中毒性がある。現実を俯瞰して見る、その非日常的な体験は面白いし救われる。____ハマってしまう人が大勢出るのも無理もありません。それが生理的に無理で、散々この仕事をしたくないとゴネまくってた日々を思い出しました

 

しかしそうであればこそ、売る側もセールスの方法には十分慎重になる必要があると思っています。

 

スピリチュアルは、あくまで現実を生きて困難に立ち向かい、乗り越え、自分の幸せと向き合うためのものなので。

 

 

提案

 

ところで、この問題を少しでも解決できないか?ちょっと考えてみました。

 

_____美容関係でよく問題になる「薬機法」。

 

これは景表法という「何か商売するときに、効果効能を大袈裟に言ったり相手に優良誤認させるような表現しないでね」(すごくざっくりした意訳)って感じの法律の中の一種なんですが、

 

 

スピリチュアルにもそういうの必要じゃね??と思うんですよね。

法律はすぐには無理でも、ガイドラインとかさ……あったほうが良くない?

 

 

ポイントは「消費者に対して、誤解させて買わせたり大袈裟に言って客引きしたりしない」っていう部分。

 

まあ、最終的には「信じるか信じないかは、あなた次第です」みたいな風になっちゃうんですけどね。

 

そういった法整備、ガイドラインがあれば売る方も買う方も、双方安心して関われるんじゃないかなあと思いました。

 

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アーティスト / スピリチュアルカウンセラー|箱白

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霊視、チャネリングを通してスピリチュアルと宇宙の法則を探究をしている【箱白】の公式サイトです。
スピリチュアル的背景を土台にしたアートやイラストも制作したり、霊視カウンセリングもやってたり。

ハイヤーセルフや守護霊様などと繋がる中でメッセージをお伝えしたり、高次の方のビジュアライズもいたします。

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