シンクロニシティ畳み掛ける高次の存在と、スピリチュアルに抗う常識的な人間
高次のものを認識するタイプの人で、どうやら「自力で情報おろして自力で解読してこの世の仕組みを考察しよう」の方針で修行する人がいるようです。
ええ、私はそれです。
他にも、師匠に教わって修行して能力や知識を身につける人もいるそうなのですが、私はそうではないらしく。
ハイヤー姉「そなた…高次とやり取りできるのになぜわざわざ人間に教わる必要があるのか。私、ネイティブぞ?ネイティブに聞けばよかろうに」
私「そんな英会話みたいに…」
高次を認識しはじめた当初、私には情報規制がかけられていました。どういうことかというと、他の人間からスピリチュアル的な話を聞けなかったり、本を読めない、YouTubeを見れない、ネットで検索できない、など。仮に調べてみても、納得できるような説明がある記事が見つからなかったり、読んでみても内容が全く頭に入らない。
とにかく霊的なことに関する情報を、外部から仕入れることに関してかなり強く制限されていました。
ハイヤー姉「余計な情報を仕入れるでない。そなたはそなたの認識を確立するのが先である」
____しかし、人間としての常識をもつ私は思うのです。
私(この外部からの情報を遮断する感じ……これは明らかに、詐欺師ややばい宗教が使う洗脳の手法と似ている!危険だ!!!)
えーーー自称高次のものと討論しながら、同時並行でこんなことをしていました。
理由がどうであれ、その方法はお断りだ
私「単刀直入に怪しすぎる。外部からの情報や第三者的な視点を全く見せないのは、怪しい奴がする典型的な誘導に似てる。私に健全な判断をさせないつもり?お前の手口を見破った以上、その手には乗らない!」
その頃、私は脳内に流れ込んでくるその言葉を「妄想人格Aまたは悪霊」と認識していました。……自分が作り出す妄想に洗脳される?まじでわけのわからない現象ですが、でもやり方が怪しいのは変わりありません。相手が妄想であろうとなんであろうと。
そして当時妄想人格Aと呼ばれていた彼女もまた、私の主張に「一理ある」と納得しました。
ハイヤー姉「ふむ、たしかにそうじゃな。そなたが危険視するのも最もである。そなたを無闇に不安にさせたいわけではないので、対応しようぞ。そなたは何を望むか?」
私「高次のことを教えてくれる先生がほしいです。あなたじゃなくて。あと本も読みたいです。あなたが指示したやつじゃなくて」
ハイヤー姉「良い。善処しよう」
シュタイナー先生(仮名)召喚
書店で見つけて自分が気に入った本を、ハイヤー姉さんは「ではそれを入門書がわりにすれば良い」としました。別にハイヤー姉さんに言われて選んだわけじゃない。私自身が考えて決めた本でした。
ハイヤー姉「さて、その本をまず読んでみれば良い。そなたが選んだその本を教科書のように使えばいい」
私「本!本だ!普通に書店に並んでるタイプの本っ…!人間の読める文字で書いてある!ありがたいっ!よっしゃこれ読もう!」
ハイヤー姉「ただし一つ約束しておくれ。内容を盲信するでないぞ。そこに書かれた全てが正しいと思うのはあまりにも短絡的である。それはあくまで人間が一つの立ち位置から見た景色に過ぎぬことを、常に念頭において読むことじゃ」
完全に正しい、誰から見ても正解であることなんて存在しない。
ハイヤー姉「それを書いた人間と、そなたとでは生きる世界線も違えば時代も違う。共通している点は学び、共通しておらぬ点は読み飛ばせ。良いな、情報を精査することを学べ」
その本は、ルドルフ・シュタイナーの「いかにして高次の世界を認識するか」でした。____その当時の私はまっったく著者について知らなくて、書店でなんとなく「これじゃん?」と思って買ったものでした。__後々になってから調べて、とっても有名な人であったことを知りました。
本を開き、音読します。視覚から見る文字と、声で発する音声から内容を読んだんですが、、、____自分の声にギョッとしました。誰だこいつ。声、ひっく。
自分の声「(音読中)神秘学の学徒よ!」
読んでいるとどんどんトランス状態になっていきました。音読の声が自分の声じゃない。そして文字を読んで内容を理解せず、音読の声に乗った波動を直接浴びながら内容をインプットしているような、変な感じ。
私「うん、確かに先生ほしいって言ったけど。違うのよ、脳内で認識したりチャネリングでやってくる感じの存在のことじゃなくてね?人間の!人間の先生がほしいの」
ハイヤー姉「えーーー…その本は人間が書いたものであろう、それを一緒に読んでくれる先生が来たことの何が不満か?」
私「ごめん説明が足りなかった。生身の生きてる人間の!先生!現役の人間の!」
ハイヤー姉「えええ〜〜そんな後出しで文句を言われても……私は譲歩したぞ?」
私「今生きてる人間のさ、私みたいな体質を持ってる人が書いた本とかさ……あとYouTubeとか見てみたいのよ、情報発信してる人いるでしょ?多分」
ハイヤー姉「……ふん。では試しに見てみるが良い」
ことごとく、自分に合う情報が見つからない
しかし自分の願望に反して、YouTubeで検索したり本屋を眺めに行ったりしてもピンとくるものはありませんでした。
私(むしろ苦手ジャンルすぎてまともに直視できないっ…!やっぱり私、スピリチュアルは苦手だ)
私の探し方がいけないのか、何をどうやっても自分にとって必要であると感じる情報が出てきません。こんなスピリチュアル的な活動をしている身でありながら、スピリチュアル分野は実はあまり好きではないんです。元々。
開運する方法とか「何月何日は絶対これして運気上昇!」とか。運気を上昇させたところで何か?って感想しか出てこないんです……多分これは私の性格の問題。好みじゃないってだけ。
それとか、神様と仲良くなる!みたいなテイストのもの。霊能力開発とか、神様に気に入られる方法の解説、とか。神様に気に入られても、別に信仰心もなければ神に仕える職業でもないのであんまりメリットが感じられない。ていうか、むしろめんどいことが増えるだけでは??
_____こんな捻れまくった価値観を持ってりゃ、そりゃあ自分に合う動画や本なんてなかなか見つからんって。
私「妥協案なんだけどさ、うちの母は比較的スピリチュアルに抵抗ないのよ。うちの母から情報を仕入れるのはどう?それくらい良いよね?」
ハイヤー姉「ふむ。たしかにそなたと母は協力者同士であるな。では今後、世間のスピリチュアルの情報を手に入れる際はそなたの母の認識と解釈を挟むと良い」
このハイヤー姉さんの対応、今になれば理解できます。これは即ち、世界線の保護。この時の私はまだ自分の認識や考え方の軸を確立できていなかったため、この段階で赤の他人の世界線の情報に触れると確実に混乱に陥っていたでしょう。
どの情報を信じれば良いの!?ってたくさん調べることで逆にわからなくなる、あれです。
情報はたくさん触れることで視野を広げることもできますが、同時に自分の価値観を見失う原因にもなります。情報は諸刃の剣。そのリスクを回避するために、ハイヤー姉さんは頑なにスピリチュアル発信者の情報を精査していたわけです。当時の私から見ると情報統制のようにも見えて恐ろしかったのですが。
自分の価値基準や考え方の軸ができていない状態で、いろんな角度からの情報を仕入れると返って混乱したり迷子になる。
しかし私が他からの情報を求める姿勢、他者の見解を聞いて客観的な視野を欲する意欲は評価されたので、妥当な案として母の認識フィルターを通した情報ならオッケー、となりました。母はあくまで「私の親」であり教育的な観点を持った人間です。だから私に情報を提供する際も「娘の意思を尊重する、考え方を押し付けない」その姿勢があったのがよかったようです。
……これってあれよね、検閲みたいな感じよね。確かに自由さには欠けるけど、ある意味で守られてる。そんな状態でした。
さて、母が情報フィルター役になったこともあり、ここでまさかの逆転現象が起きます。
情報提供者と体験者の関係
私「ねぇお母さん〜〜、昨日こんなことがあってさ。宇宙の法則とやらによるとどうやら世界って〇〇〜な感じになってる、とか言ってくるんだけど、誰か似たようなこと言ってる人いる?」
母「!!それちょうど昨日の動画で見た内容!!おんなじこと言ってた!!」
私「…え、ほんとに?」
母「言ってること大体おんなじ……むしろなんであんたそれ知ってるの?」
私「だって脳内でそう言ってるんだもん……」
この絵に描いたような「進研ゼミでみた!」展開。いや、ね?数回程度であれば「ま、偶然っしょ」って感じですし、母の思い込みとかそういうのかなーって思いますよ。それに私は頑固だったので、そういう現象も数回程度じゃ「偶然が重なることもあるし」で納得しない。
そういう頭が固い人間に効くのは何か?
物量ですよ……回数を重ねるんです……
お互いに同じ時期に同じような情報に触れて、お互いにそれを答え合わせをするような現象がやたらとたくさん頻発したんですよね。1週間に2回くらいのペースで。多すぎて吐き気しそう。そしてそれが一年くらいずっと続いた。
偶然の一致、とはいえ、こんんんなに何十回も似たようなことが重なればどんなに頭のかたい人間だって流石に「うん……もう分かったよ……」ってなるんですよね……
偶然の一致をスピリチュアル的に表現すると「シンクロニシティ」なんて言いますが、正直一回や二回程度の偶然であればスルーします。
でもそれを吐き気がするほど畳み掛けて連発する。ただの偶然と言うのが逆に不自然に感じるほどに、明確に、何度も何度も。
ハイヤー姉「そうでもせねば、そなたは信じまい。ああいいとも、そなたが飽きるほど畳み掛けて見せよう。そして思い知るのじゃ、これを単なる偶然だと切り捨てようとするそなたの方こそ、その主張に無理があるとな」
そんなわけで、私「○○っていう概念って本当にあるの?」→母「それ、昨日の動画(本も含む)でみた!」のテンプレを飽きるほど繰り返しました。
途中からこの展開にお互いに慣れてきて、私「○○って概念を高次とやらが言ってるんだけど、あるよね?」→母「うん、それ昨日(動画で)聞いた」→私「だよねえ、やっぱり?」って感じになりました。
感動もびっくりもなにもなくなってむしろ私はちょっと引いてました。そこまでするか?
ハイヤー姉「そこまで!せねば!そなたは動かんだろうが!!」
ささやかな偶然と奇跡を認識の中に拾い上げて味わうスピリチュアルもあれば、こうやって「頑固なそなたよ、思い知れ!」とばかりに出力ガン上げでくるスピリチュアルもあるんですねえ……
私(今になって感じますが、これ、相当コストかかっただろうな……)
人間を導きなんらかの現象を起こすには、それ相応のコストがかかります。高次の世界にもそういう概念があるようで。
ハイヤー姉「ここで多大なコストを使ってでも、そなたに認識させる必要があったのじゃ。惜しむだけがコストの使い方ではない。的確なタイミングでいかに効果的に使うかが肝心じゃ」
頑固な人間に高次の存在を納得させるには、上も相当苦労するんだなあと感じました。
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