ハイヤー姉「さて、世界線についての講義である」

 

えー実はこの「世界線とはなんぞや」、私がnoteを始めた最初の頃に出そうとしていた内容でした。

 

が、

 

ハイヤー姉「そなたの理解がまだ足りぬ。己の言葉で説明できておらぬではないか。却下」

 

なかなか及第点にまで辿り着けず、七転八倒していたら気づいたら数ヶ月経ってました。

 

難しい概念を理解して、咀嚼して、自分も読み手もわかりやすいように編集するって…難しいんだね…ははは…

 

決してこの概念を完璧に理解したわけではなく、むしろ１％も理解できていないんですが、一応とっかかりの部分だけはなんとか理解できたので記事にします。ふう…

 

 

世界線、ってあるの？

 

私「…え待って、まじで世界線の概念あるの？ラノベか？」

 

ハイヤー姉「逆じゃ。その概念に気付いた者がファンタジーとしてそれを物語に組み込んでおるのじゃ！元ネタはこっちじゃ！」

 

私「逆なんだ？ていうか、元ネタっていう感覚なの！？」

 

ハイヤー姉「そなたら人間の世界は、高次の世界を反映し真似て作られた仮想空間のようなものじゃ。だからそなたの言い分は幼き子供が親に向かって『ねえママ！ママって僕にそっくりな顔してるねえ』と言っているようなものよ」

 

私「親から見たら、そりゃそうだ子供が親に似てるのは別に不思議なことじゃないよ、って思う感じか…ちょっとわかる気がする」

 

 

世界線を「渡る」

 

 

ハイヤー姉「世界線がなんたるかを理解するには、先に人間と世界線の関係性について伝えた方が良かろうな。まず最初に言っておこう、人間は普段から常に世界線を渡りながら生きておる」

 

私「え、世界線渡るって特別なことじゃないの？」

 

ハイヤー姉「全然特別でもなんでもない。普通に毎日渡っておる」

 

私（…実はそんなに難しい概念ではないのでは？）

 

ハイヤー姉「まあ渡り方は人それぞれであるがな。世界線をもし別の言葉で言い換えるなら、私なら『不確定可能性世界』とでも言葉をあてようかの。…ま、ニュアンスが少し変わってしまうので完全に同一なものにはならぬが、今はだいたい同じようなものと思って良い」

 

私「単語が難しすぎるよ…」

 

ハイヤー姉「理解をあせるな。例え話を用いようぞ」

 

 

『突然ですが、これからアメリカに行きます』

ハイヤー姉「さて突然ではあるが、そなたはこれからアメリカに行くことにした」

 

私「いきなりだね！？」

 

ハイヤー姉「うむ。ではそなたはどのようにしてアメリカへ行く？」

 

私「え…普通に飛行機じゃない…？」

 

ハイヤー姉「ほう。それがそなたにとっての普通なのだな。ではアメリカに行ける手段は飛行機のみであるか？」

 

私「えーーー…船とか？行けなくもないけど、でも船は時間かかるしなあ…」

 

ハイヤー姉「んふふふふ、そなたはさっさと目的地に行きたい性格か。だが、ゆったりとした船旅を楽しみたい者もおろう」

 

私「ああ、豪華客船とかで船旅の途中でいろんなことができるのは面白そうかも？」

 

ハイヤー姉「アメリカだけではなく、ほかの国の港に寄るプランもあったりな？」

 

私「それはそれで良いね」

 

ハイヤー姉「どの手段で目的地に行くかは、その者次第じゃ。ここで言う『アメリカ』は避けては通れぬ出来事……例えば、人生における『死』のことだ」

 

私「！？いきなり話がデカくなったぞ！？」

 

ハイヤー姉「さて、これを踏まえてもう一度問おう。どうやって目的地（死）に行きたい？」

 

私「なるべく楽しい感じがいいです…！！」

 

ハイヤー姉「であろうなあ」

 

私「もし飛行機で行くとしても、美味しい機内食とか面白い映画観れる方がいい…！あとどうせならなるべくいろんなことして充実して過ごしたい」

 

ハイヤー姉「そうやって、定められた運命に至る道中どのように過ごすかを決めて選ぶのが『世界線を渡る』ということじゃ。もちろん今の例えは極端な例えであるゆえ、実際はもっと複雑であるがな」

 

 

 

パラレルワールド（並行世界）

 

ハイヤー姉「人が生きる時、未来は一寸先もわからぬものである。未来のことなど見えぬ、知らぬ。予想はできても、完全に知ることは難しい」

 

私「……待ってまって、当たり前のことを何を今更」

 

ハイヤー姉「人にとっては当然のことであるな。しかし高次の世界から見ればそうではない。時間軸の全体を、遠くから眺めることができるのじゃ。過去だろうが今だろうが、未来だろうが、見えるし分かる。時間軸上に並んでおる」

 

 

私「その目線を高次の目線、俯瞰目線、なんて言ったりするけどさ…でもそれだとあれよね、人間には見えないだけで高次のものから見れば私の未来なんて決まってる、ってことになる？」

 

ハイヤー姉「ならぬ」

 

私「__え、ならないの！？」

 

ハイヤー姉「そうはならぬ。確かに全体は見えているが、世界線とは一本道ではない。細かく枝分かれしておるせいで「今ここ」にいるそなたがどの世界線へ行くことになるかは未確定なのじゃ。そして世界線は無限に存在する。これを並行世界、なんていう者もおるそうじゃな」

 

私「無限に…？」

 

ハイヤー姉「ここで言う無限とは『必要な分だけ存在する』を意味すると理解せよ」

 

私（とにかくめっちゃ多い！的なニュアンスではないのね）

 

 

 

世界線と運命の関係

 

 

ハイヤー姉「世界線には個人の人生プランによって『ここは絶対通らないといけないポイント』が存在する。「運命」とか言ったりするが、つまりチェックポイントじゃ」

 

私「運命の扱い、軽っ」

 

ハイヤー姉「人生ゲームでもあるじゃろ？絶対止まらなきゃいけないマス」

 

私「まあそりゃあるけども……」

 

ハイヤー姉「ただ、人間から見て『これは運命！』と感じるような出来事と、高次目線であらかじめ設定してある運命は必ずしも一致するとは限らぬ。というか、一致しないことの方が多いように見えるなあ」

 

私「え、じゃあ運命的な出会い！とかって言うのは、あれは…？」

 

ハイヤー姉「んーーー……まあ、それを運命であると思うことでテンションが上がって前向きになれるなら、それも良いのではないか？」

 

私「な、なんか思ってたんとだいぶ違うううううう」

 

ハイヤー姉「さて、そのチェックポイントさえ押さえておけばあとはどのように世界線を渡ろうとも自由じゃ。そしてその自由度の高さゆえに我々高次は苦労もしておる」

 

私「え？全体を見れるならそんな苦労なんて……嫌な未来に行きそうになったら避ければ良いだけじゃない」

 

ハイヤー姉「____世界線は無限に存在するのだぞ？しかも人間は高次の我々とは全く異なる感覚と思考回路で日々動いておる。いつどんな突飛な発想で世界線を渡ってゆこうとするか、ヒヤヒヤしながら見守る守護霊は大勢おるわ」

 

私「おおう…目を離したらすぐにどっか行っちゃう幼児とおんなじ扱い…」

 

 

 

世界線は渡ってなんぼ

 

ハイヤー姉「世界線はな、渡るためにあるのじゃ！分岐したり統合したり、移動したり戻ったり…そういうのをせねば存在している意味がないであろう！」

 

私「そ、そういうもんなのか…」

 

ハイヤー姉「引き寄せの法則、というのがあるな？」

 

私「よく聞くよね、それ。なんか自分の望む未来を引き寄せる的なあれでしょ？叶えたい夢とか未来をまず設定して、その未来から逆算してそこに向かう的なさ」

 

ハイヤー姉「あれは望む世界線に渡る方法のことじゃな。どうやって意図的に世界線を渡って目的地へ向かうかの解説と言えよう。ただ個人的にはその『引き寄せ』という言葉は好まぬな……」

 

私「え、なんで？」

 

ハイヤー姉「逆なんじゃ…己の望む世界線が向こうからやってくるわけではない。行きたい世界線まで自分が歩いて渡るのじゃ。想像してみよ、そなた普通にその辺の道を歩いてコンビニに行く時、コンビニがこちらにやってくるように思うか？」

 

私「…いえ…私が歩いて向かってますね…」

 

ハイヤー姉「そうであろうな。意図して足を動かし移動するのはそなた自身であるからな。別に望む未来の方からやってきてくれるわけではない」

 

私「じゃあ正確に言えば、（目的地に）引き寄せられの法則、てことになるわけ？」

 

ハイヤー姉「うーーん。間違ってはおらんが、私であれば世界線の渡り方と表現するであろうな」

 

私「地球の歩き方、みたいだ…」

 

ハイヤー姉「しかし実際、人間のビジネス書や実用書でそもそも世界線の概念を説明するのは難しい。こんな概念的な話を詳しく聞きたい者は少数派じゃ。それに、そういうの信じねぇよ、はぁ？という価値観の人間も多く読む可能性があるからな。ゆえに、まーーー嘘じゃないからセーフ、みたいな表現に落ち着いたというところであろう」

 

私「言える範囲で表現した結果、なんだね」

 

 

 

人は皆、世界線の旅人

 

私「ところで、別の世界線から来ました、ていう人たまにいるけど、あれは何？」

 

ハイヤー姉「…そなたもな？」

 

私「…？え？」

 

ハイヤー姉「だから…人間は生きて生活していれば多かれ少なかれ、世界線は常に渡っておる。渡り方や、どれくらい遠くまで渡るかは人それぞれであるが」

 

私「つまり、別の世界線からきましたー、と言うのは？」

 

ハイヤー姉「人類みなそうじゃ。何も珍しくない」

 

私「ふぁあ………」

 

ハイヤー姉「世界線の概念は、実は人間であると理解できぬ部分も多く、また秘匿されるべき情報も多い。そなたに全てを解説することはできぬが、要は可能性の数だけ世界線がある、その認識で十分じゃ」

 

 

 

 

 

 

ところで。

 

私「あのー…」

 

ハイヤー姉「ん？」

 

私「ちなみになんだけど、私がいまこんなスピリチュアル的なことさせられてるのは、自分でこの世界線を選んだってこと？」

 

ハイヤー姉「うむ」

 

私「すごく嫌だったんですけど…」

 

ハイヤー姉「んん？しかしやってみてどうじゃ、思ったよりもずっと多くのものに受け入れられて満更でもないであろう？何より、そなたの認識する世界と似たような世界を見ている人間がいると知って、心底安心したのではなかったか？」

 

私(くっそ…！お見通しか…！)

 

ハイヤー姉「当然であるぞ、私はそなたのハイヤーセルフ…要はそなた自身であるからな！」

 

 

 

私がこんなスピリチュアル的な活動をすることになったのも、（経緯と理由はどうであれ）自分で選んで決めたこと。本当に拒否して嫌がって逃げるなら、いつまでも逃げ続けることはできました。……まあ、ずっと逃げ続けていれば自分自身が苦しみながら生きることになるのを察したからこそ、腹を括って選択をしたわけですが。

 

 

うだうだ言いながらも、結局は私の選択。私の決定。

 

世界線とはなんぞや2では、実際の例を交えて世界線の具体的な渡り方を書こうと思います。

to be continue！