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先延ばしにした問題に決着を。現実を直視する受容の試練【人生攻略考察】

ハイヤー姉「人生の試練にはさまざまな種類がある。どれも悲しみや痛みを伴うことが多いが、それを乗り越え

た後に己が納得して生きることのできる人生が待っているものよ」

 

 

先延ばしにしてた問題、そろそろ向き合おうか

 

私「あ〜〜〜もうタイトルからして重いな!」

 

ハイヤー姉「重くない試練などない」

 

それな?

 

「受容の試練」と向き合うことになる人に当てはまりやすい特徴を挙げてみました。

 

 

・見たくない現実から目を逸らす癖がある、と自覚している

・他人に触れられたくない特定の話題がある

・ある特定の話題に関して他人の幸せを喜べない(OR嫉妬してしまう、不幸になることを願ってしまう)

・後回しする癖がある

・今までの自分から変わることに恐怖を感じる

・理屈でわかっていても感情がついてこない

・本音を話せる相手がいない

・基本的に怖がり

・未来に対する不安が強い

・自分はこうありたい、こういう未来に行きたいという願望が特に強い(なんなら執着してる)

 

 

 

この試練を身近な日常の出来事に例えるなら、夏場で3ヶ月放置した弁当箱をそろそろ洗わなきゃな〜〜〜でもやだな〜〜〜〜〜…って感じとてもいいましょうか。弁当箱の蓋を開けて中身を確認して洗わなきゃいけない。そんなのわかってるしそうしたほうが絶対にいいって知ってる。でも、いや。そんな感じ。

 

 

 

決着をつけるには、現実を受け入れなければならない

 

ハイヤー姉「今回の試練は、大きなジャンル分けをすると『現実を見て受け入れる受容の試練に該当するじゃろうな」

 

自分の願望や希望と違う現実が目の前にあるとき、そこから目を逸らさずに受け入れた上で今後の自分の進路を考える。それができることで、次の新しい生活やライフステージに進ことができるそうです。

 

私「受容かあ。見たくない現実ってあるよね。仮に現実を分かっていても認めたくないっていうか、認めたら元の自分に戻れなくなるっていうか」

 

ハイヤー姉「そなたも散々これで苦しんだからなあ」

 

私(うぐ…っ)

 

論理的に考えれば、とっとと問題に決着をつけて次に進んだ方が良いって分かってる。クヨクヨ悩んでいる時間は勿体無いし、結論を先延ばしにしても何も解決しないなんて重々承知してる。

 

でも。

それでもできない。

 

決着の試練の壁①僅かな希望を断ち切る


【例】恋愛の場合

ずっと片思いの相手がいる。

相手には何度も告白したけど「今は無理」と言われ続けてきた。

これまで「今は無理」を文字通りに受け取ってきたけど、こちらを傷つけずに断るための方便なんだろう、と最近察してきた。

でもその言葉を信じて待ち続けて数年たっている。

今更諦めることなんてできない。


 

私「現実的にもう無理だろうなってことはわかってるけどさ。でもももしかしたら自分が期待する未来がある可能性が1%でもあるなら、って思うじゃん?それに縋りたくなるのが人間だよ」

 

ハイヤー姉「可能性を否定することは誰にもできぬ。我々にもできぬ。しかし時として可能性が残っていることが己の首を絞めることもあるのじゃ」

 

私「結果を見なければ、もしかしたら良い結果があるかもって期待を繋げられるもんね」

 

ハイヤー姉「可能性を見出すのは人間の自由。しかし可能性に縋ることで立ち往生しているのであれば、その可能性は自ら閉ざしてしまった方が良い場合もある」

 

私「キッツ」

 

さて、ここで重要ポイント!
ここですべきは、可能性の1%が残った状態を自覚しながらその道を選ばないと決めること。1%の可能性そのものを否定して100%の道を選ぶことではない、という点です。

 

私「ん?どういうこと?」

 

ハイヤー姉「言ったろう?可能性とはいかなる存在にも否定できぬ概念じゃ。そもそも否定できないことを可能性と呼ぶのでな。つまり、もしかしたらそうかも、を否定しようとしても無駄なのじゃ」

 


【例】恋愛の場合(続き)

 

これまで「今は無理」を文字通りに受け取ってきたけど、こちらを傷つけずに断るための方便なんだろう。
でも、その言葉が断るための言い回しだったと、証明することはできない。
それに仮にもし断るつもりで言っていたのだとしても、それは当時の話。
私の努力次第で、今現在、いや、これから先の未来に相手の気持ちがこちらに向くかもしれない。

 


 

私「ああ、そうか。もしここで『方便だった』と何かで断定できても、1%の希望を残し続けることはできるのか」

 

ハイヤー姉「先ほどは、あの言葉の真意はなんであったかを問いとしていたな。しかし仮に断定できたとしても、今度は『でも未来はわからないから』と1%の可能性を灯し続けてしまう。これがずっと続く不毛な状態を己の選択で断ち切らねばならぬのじゃ。これが決着の試練である」

 


【例】恋愛の場合(続き)

 

失恋かあ。
こんなに頑張って待ったのに、結局何も実らなかった。
本当に自分はこの恋を忘れて次に進めるのかなあ。進みたくないなあ。でも進まないとなあ。

自分、結婚とかできるんだろうか。
今から恋愛?ちょっと遅すぎやしないか?

 


 

ハイヤー姉「100%の道を選ぶとき、人はその道を己で選んだと認識せずに不可抗力によって選ばされたと認識するものじゃ」

 

物理的な状況の変化によって、何をどう足掻いてもその恋が成就する可能性がなくなる場合。

たしかにそういうケースもあるけれど、その場合は希望を断ち切る試練には該当しないようです。

 

必ず、自分で選ばなければならない。そしてその選択に、自分で納得できなければならない。

 

ハイヤー姉「俯瞰的に見れば、その選択をした方が幸せになれる。そう頭で理解していても心がついてこない。それでも選ぶのじゃ。己のために

 

私「む、無慈悲すぎる」

 

ハイヤー姉「いや、これが慈悲の本質であるぞ。悲しみも苦しみも痛みも、全て直視して思い切り嘆いて、その上で幸せを目指すことで人は幸せを知るのだからな」

 

 

 

____えぐい。

さすが試練というだけあって、えぐい。

 

 

 

 

決着の試練の壁②現実の自分を直視する

 

ハイヤー姉「決着をつけるということは、今までの自分が抱えていた問題を終わらせることじゃ。すると必然的に新しい自分が始まるわけであるが、新しい自分がどうなるか全く予想がつかないと大きな不安要素となる」

 

私「今まで持っていたものを失うみたいな喪失感もあるよね」

 

ぽっかり穴が空いちゃうような寂しさがあるんじゃないか?みたいなね。それまで、その問題にかけてきた時間や労力や気持ちが大きければ大きいほど。今までの自分はなんだったのか、無駄なことをしていたのではないかと恐れが生まれるものです。

 

ハイヤー姉「否定はせぬ。決着をつけた直後は寂しいであろう。しかし同時に、意外とスッキリする場合も多いのじゃ

 

私「スッキリ?」

 

ハイヤー姉「それまで散々悩みの種として抱えていたものがなくなるのでな。これ以上悩まずに済むので気持ちが軽くなったり開放感でスッキリすることもある。というか、どのような試練であれ、終えた後は心が楽になったり、気持ちを切り替えて自然と前むきになれたりする。そういうものじゃ」

 

だって決着させることが試練なのだから。それが終われば苦しみを引きずることはあまりない。

 

ハイヤー姉「直後は寂しいであろうがの」

 


【例】自分の性格

正直、自分の性格を認めたくなかった。

自分の思い描く「理想の自分、かっこいい自分」とかけ離れてしまうのが敗北のように感じたし、今までの努力が無駄だったと思うととんでもない徒労感がある。悔しい。

もっと努力し続ければ理想の姿になれるんじゃないかと期待はしても、もう体力も気力もない。現実的に無理だ。

そのため諦めるしかなかった。

とてつもない劣等感と惨めさで死にそう。

しかし諦めた後、数ヶ月くらいしたら「むしろ負けてからが人生じゃね?」と謎のひらきなおりメンタルに切り替わった。

ていうか、負けてから別の路線で立ち直るのもアリじゃん?そういうかっこよさもあるんじゃない?敗北から這い上がる系主人公でも良いんじゃない?と思った。

結果的に、自分が思い描く「かっこよさ」の範囲が広がった。


 

 

ハイヤー姉「この例、そなたのことじゃな?笑」

 

私「これしか思いつかなかったんだよ!!!」

 

今はもう過去の話になってるので「こんなこともあったなあ」って感じで結構他人事っぽくなっていますが、当時はそりゃもう荒れた荒れた。

 

うつ病になってぶっ倒れていた頃、自分の無能さを自覚するのは怖かったし社会不適合者になっていく自分が許せませんでした。

 

私「結局、私は自分の何もできない無能さを自覚はしたし受け入れもしたけど、でもそのままでいることは許容しなかったのよね。許容できなかった。」

 

ハイヤー姉「で、そなたはどうしたのじゃ?」

 

私「自分の思い描く理想像の解釈を拡張した。で、当時の自分から這い上がって到達できる理想像を再構築した」

 


【例】自分の性格(続き)

 

ちなみに、当時の私が思い描く理想像は丸の内OLになってバリキャリになることだった。自分の力で生きることができる、それが何よりの目標であり理想であり、どうしても譲れない最低ラインだった。

しかし、そもそも会社員として働くことが身体的にも精神的にも不可能であると見切りをつけるしかなくなった。

ではどうしよう?一生このまま、家に引きこもって親の脛を齧って生きる?

ここで理想像を再構築。

まず、『自分の力で生きる』の解釈を広げて『自分にできないことを他者にいかに快く引き受けてもらえるか?の頼み方も自分の力(スキル)のうち』とした。さらに『バリキャリ』の解釈も広げて『ただし、大手企業の社員には限定しない。真剣に仕事に取り組み生計を立てることができる人を、バリキャリと再定義する』とした。

 


 

ハイヤー姉「己の現状を受け入れてこそ、無理難題な理想像から十分実現可能な理想像を目指すことにシフトしたのじゃな」

 

私「うん。結局、自分が求めてる理想像の本質ってあんまり変わらなかったんだよね。というか、最初に掲げていた理想像が、自分が求めてる本質に到達できてなかったんだと思う」

 

ハイヤー姉「ふふ。であれば納得できよう?そなたがうつ病になって廃人になってでも、己の求める本質にまで解釈を進められるよう私が立ち回るのも。____まあ、こちらもちょっと加減を間違えてやりすぎたな〜〜とは思うが。すまぬ

 

私「えぐうううううううい」

 

 

 

決着をつけるのは自分しかいない

 

ハイヤー姉「こればかりは、守護や高次側から『受け入れなさい!』と言っても本末転倒であるからなあ」

 

何かに強制されて決着をつけているのでは、完全にやらせ

全くもって無意味です。

 

ハイヤー姉「せいぜいできるのは受け入れて次に進んだ方が楽だよ〜〜〜を仄めかす情報を日常の中に散りばめることくらいじゃ」

 

人から『もっと気楽に生きなよ〜』って言われたりとか?悲しみから立ち上がる系の物語をSNSで見かけるとか?たまたま心惹かれる漫画に自分と似たような境遇のキャラが出てくるとか?

 

私「あ、それ心当たりある。うぜぇと思って無視してた

 

ハイヤー姉「うむ。無視されておったわ何年も」

 

うざい、目障り。そう思うのは、自分の中の触れられたくない何かが刺激されるからでしょう。

 

___どういうところが目障りに感じるんだろうね?その嫌悪感はどこからくるんだろうね?

日常の中にちょこちょこ出てくる、そういう自分でもうまく説明できない強烈なイラッと感や、目を背けたくなる感覚。

 

そういうのが、意外と自己内観の入り口だったりするようです。

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