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不可能という結論、自分を解放する試練。試練の内容が途中で切り替わる【人生攻略考察】

「神様は乗り越えられる試練しか与えない」___そんな言葉に勇気をもらう人もいれば、絶望する人もいるでしょう。

 

今回は「乗り越えられない試練」について書いてみます。

 

 

『不可能』になった試練

 

ハイヤー姉「本来、試練は乗り越えられるようにデザインされている。___が、ではどのような状況であっても乗り越えられるのかというと、そうではない不可能、という答えを出す必要がある時もある

 

ここで、ジグゾーパズルに例えて説明されました。

 

ジグゾーパズルは通常、すべてのピースが揃った状態で目の前に置かれるものです。しかし何らかのアクシデントでピースをなくしてしまったら?欠けたピースが見つからない限り、そのパズルが完成することはありません。この場合、その無くしたピースを探す工程が試練の中に新たに加わります。

 

元々の試練の内容に別の工程が加わるということは、その分だけ難易度が上がったりかける時間が増えるということでもあります。

 

そうしてピースを探して、見つかれば良いのですが、どうしても見つからないとき。

 

そのパズルは当初は完成できるはずだったけど今となっては不可能___ということになります。

 

ハイヤー姉「パズルのピースが欠けて完成させることができなくなった時点で、人間を見守る立場の我々は試練のゴールを変更させる。すなわち、その試練から身を引くことをゴールとするのじゃ

 

努力した、頑張った、その上で不可能であると結論を出してそこから身を引く。それが適解となるようです。

 

私「数学の問題でさ、『解なし』っていう答えがあったのを思い出したよ。高校生の時に習ったけど、当時ははあ?って思ったの。でもなんか似てるね」

 

ハイヤー姉「たしかに試練は乗り越えられるようにデザインされているものじゃ、当初はな。しかし人間の世界には想定外の出来事も多いし、我々がコントロールできぬ事象もある。不可能、を答えにすることも時には必要なのじゃ」

 

最近よく聞く「逃げてもいい」「自分に合わない場所に留まる必要はない」___その風潮は、拗れすぎてもはや『解なし』状態になってしまった試練の場からは離脱してね、というメッセージも含まれているのかもしれません。

 

ハイヤー姉「真面目な者ほど、試練に執着するものぞ。これを乗り越えられねば己に価値がないと思い込んでしまう。しかしな、不可能を解とする勇気を持つこともまた、必要なことなのじゃ」

 

それまで頑張っていた期間が長ければ長いほど、苦しみが深ければ深いほど、この結論を出すことに納得できないものですが。

 

私「もしさ、その解なしの状況を丸ごと試練だと解釈するならさ、元々あった試練の内容が途中から『解決できない問題から自分を解放する試練』に切り替わる、ってことにもなるのかな」

 

ハイヤー姉「そのように解釈することもできようなあ」

 

 

自分を解放する試練

 

苦しくて辛くて厳しい現実の中にいても、そこから出たくない。そんな心理が人間にはあるように思います。

 

私「その試練を手放したら自分が空っぽになっちゃうって気がして怖いんだよね」

 

ハイヤー姉「そんなことはないのになあ。そう錯覚してしまうのじゃな」

 

執着が強ければ強いほど、その現実に浸かっている時間が長ければ長いほど。苦しむ自分にアイデンティティを見出すようになるので、そこから離れるのは自分自身でなくなるような恐怖を伴うこともあるようです。

 

ハイヤー姉「実際に離れてみた直後はそれはもうとんでもない空虚感が襲うであろうな。ただその空虚感が一生続くかと言うと、続かぬ。せっかくの人生が勿体なすぎる」

 

私「はっきり言うねえ」

 

ハイヤー姉「人間を守護する立場から申してもそんな空虚を続かせてたまるものか。させぬわそんなこと。運命を舐めるな」

 

さて、この「自分を解放する試練」になりやすい代表例として、失恋があります。かすかな希望を信じて一つの恋を引きずって、いつの間にか長い年月が経ってしまったとき。試練の内容が、恋を成就させることからどこかのタイミングで「その恋から自分を解放する試練」に切り替わっていることがあるようです。

 

私「つまり、恋を諦めて過去のものにするってこと?」

 

ハイヤー姉「さようじゃ。もしその試練を乗り越えて己を解放することができるとな、」

 

私「できると?」

 

ハイヤー姉「達成ボーナスが獲得できる!」

 

私「え、急に話の流れが変わった?」

 

 

試練を達成すると人生は上向きになる

 

ハイヤー姉「ここからは我ら高次側の事情で話すが、人間が自ら試練を乗り越えると人間とそれを守護する者に達成ボーナスなるポイントが付与されるのじゃ」

 

私「達成ボーナス……」

 

ハイヤー姉「試練の達成ボーナスはかなりまとまった額での。このポイントを使えば、次の良いご縁を持って来ることもできる」

 

私「あ、そういう感じなのね?」

 

もちろん、試練が終わってすぐに次の良いご縁が来るとは限りません。本人の精神状態や周囲の状況などをみてより良いタイミングを見計らうため、この達成ボーナスの影響が人間の世界に現れるまでタイムラグが生じることもあります。

 

ハイヤー姉「人の人生設計において、達成ボーナスを使ってその後の人生を豊かにするというのを見込んで、ボーナスありきで守護のための予算を組む場合もよくある。裏を返せば、ボーナスが入らねば自然と守護のための予算がカツカツになったりもする。いつまでも同じ試練にこだわっていては次に進めぬのも、そういう背景もあったりするのじゃ」

 

私「見込みで予算組んじゃうの!?なんかそれ危なくない!?」

 

ハイヤー姉「いや、人間の生活もそういうものであろうが。働いて給料を得ることを前提にして生活しておろう?それにボーナスがある会社に勤める者は、ある程度ボーナスがあることを見込むじゃろ」

 

私「そ、そういうもんか…」

 

ハイヤー姉「うむ…まあ、もちろん全ての守護がそのように計画しているとは言わぬが」

 

でも、ああ、そういうことか。

「過去の恋の未練を断ち切ったら、もっと良い新しい出会いがある」なんて言うけど、守護の目線から言い換えると「自分を解放する試練を達成したのでボーナスが入って、それを使って次の良いご縁を用意できました」になるわけだ。同じことを言っているんだけど、言い方一つでなんか印象が随分変わるな?

 

私「『不可能』になった試練でも、その状況から自分を解放する試練として達成すればちゃんとボーナスは入るってことなんだね」

 

ハイヤー姉「そうじゃな。それまで頑張ってきた熱量が多ければ多いほど、そのボーナスも多額になる。勇気をもってそこから離れる選択ができれば、良い未来が待っておるものぞ」

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