生活スタイルが変わっても同人誌は描きたいので工夫してる話
2025年某日、なんの前触れもなく突如Xにこのような投稿をしました。
自分と現状を許容できるように工夫する試み① pic.twitter.com/qCsNAjsYRy
— 箱白 (@white_cube_1_) April 13, 2025
また、これに付随して何回かに分けてシリーズっぽく出したのですが、
自分と現状を許容できるように工夫する試み④ https://t.co/x7pyruNokx pic.twitter.com/YK2jaCQYZ4
— 箱白 (@white_cube_1_) April 16, 2025
これまでぷつりと音沙汰がなくなっていました。
______え、理由?そんなん決まってるよ、飽きたのよ。
しかし!せっかく蒔いた種を活かさないのは勿体無い。このシリーズのコンセプト自体は別に悪くなかったし気に入っていました。どうしよう、何に使おうかな。そう思ったのが、2025年8月です。
私「そういや今年の11月に、未知しるべっていうイベントに出ることにしてたよなあ…?」
今から新刊を書く…?え、できるかそれ?無理では?少なくとも、いつもの3桁いくページ数のノリの同人誌をかく時間はありません。
私「でも新刊は出したい!できる範囲で!無理のない範囲で!なるべく負荷なく!」
_____これは、
同人誌を描き続けたい人間が、
無理なく同人誌の新刊を描こうと
試行錯誤する実録である_____
目次
今までの方針を抜本的に見直そう
今までの私の同人誌制作スタイルは、とにかくパワープレイでした。
描きたいものがいっぱい!オラオラオラ〜!詰め込めるだけ詰め込め!え、ページが足りない?!増やそうぜ!という脳筋もびっくり、「無計画にぶち込め作戦」という名の行き当たりばったりスタイル。やる気とモチベーションだけで走るやり方でした。
しかし、己のライフスタイルの変化により、このやり方を再検討する時が来たようです。短距離走的な頑張り方と、マラソン的な長距離を計画的に進める頑張り方、この二つをうまく切り替える術を学ばねばなりません。
できる時に、できる分だけ、ちょこちょこ進める。
私「んは〜〜〜〜すごく苦手なやつだこれ。今までの人生でできた記憶がない」
ハイヤー姉「であればこそ!挑戦しがいがあるというものであろう」
作画の見直し
まずは、作業にかかるコストの見直しです。作業にかかるコストをこんな式にしてみました。
作業コスト=時間×技術×モチベーション
今回、削減したいのは「時間」の部分です。がっつり集中してかけられる時間がないのです。となると、どういう工夫が必要か?
私「作画にかける時間を節約したい!」
当たり前なんですが、漫画って絵を一枚一枚描くんですよね。つまり、一枚につきラフと下書きと清書と微調整があるわけです。一つの絵を描くのに、それだけの工数と時間がかかっています。これを、作画コスト、と呼びます。
私「そもそも、私が普段描いてる漫画の絵は元々作画コストがかなり少なめになるようにしてたのよね。だから絵柄を変える、みたいなのはできない」
_____かつて同人誌を描き始めた当初、売れるかどうか分からない(なんなら赤字になる覚悟)ものに莫大な時間をかけることはできない、という極めてビジネス的な考えから、絵柄はなるべくシンプルで工数の少ないものにしていました。それが今となっては定着してそのまま画風になっているのですが……
私「これ以上簡単にはできないしなんならもうちょっと細かく描きたいくらいだから、絵柄の変更はなし。で、削れる工数があるとしたら、ラフの部分かなあ」
実は今回の作画は、リレー方式※勝手に命名で描いています。どういうことかというと、

まず一枚目があって、清書まで描きます。
次のコマは、一枚目を複製して薄くしたものの上から描きます。



こうすると、2枚目以降はラフと下書きを省略できるってわけさ!
ある程度描き慣れた絵柄じゃないとこのやり方はできないのですが、やってみたらできたので採用!
画角が固定されるので動的な表現はできないのが難点ですが、この描き方に合う内容を描けば良いだけのこと。うーん、なんかあったかな、ネタ。
ネタを掘り起こしてストーリーにする
ストーリーを0から考える時間はないので、過去に「こういうのいつか描けたら良いなあ」(でも他のを優先してたらいつの間にかお蔵入り)のネタを掘り起こします。
____お笑いネタ。
お笑いネタで描きたかったんだよね、守護霊あるある。元々「守護霊あるある」も、「細かくて伝わらないモノマネ」というお笑い番組から着想を得たものでした。すでに描いた守護霊あるあるはストーリーの方をメインにしたので一発芸形式は採用しなかったのですが、でもコントとか一発芸的な感じで守護霊あるあるとか守護霊モノマネとかしたら普通に面白いだろうな、というのはずっと考えていたことでした。
よし、やるか!コントにしちゃえ!コントなら、画角が固定されてるのも別に不自然じゃないし。
出演者(誰を描写するか)
新キャラを考える時間はありません。
特に私の場合は、新キャラとはほぼ高次の存在か霊体かエネルギー体です。ということは、そのご本人に許可をとって、描写のご希望を伺い、さらにそれをキャラとして表現できる形に直します。……なーんていう行程を踏んでいる時間はありません。よって、既存のキャラでいきます。
私「とはいえ、私の思いつきコントに付き合って描写OKしてくれる存在なんて…ハイヤー姉とか使命ちゃんくらいしか思いつかない…」
私が認識している存在のうち、大きな分け方として「同系譜魂群系(究極的には自分と同一の魂)」と「そうじゃない系(つまり魂的にも他人)」があります。ハイヤー姉や使命ちゃんは同系譜魂群なので、ある程度こういうおふざけ企画に参加してもらえそうな感じはあるのですが、
私「みーちゃんとかラフマドさんとか岩崎さんは……厳しそうだな」
彼らは完全に他人なので、いくら仲間とはいっても……職場の同僚にいきなり「ねえ、一緒にM1グランプリ出ない?」って誘うくらいの勇気がいります。彼らとしても、あくまで仕事として私に関わってくれているだけなので、こういうプライベートに巻き込むのはかなり抵抗があります。
______ラフマドさんと岩崎さんに、一応聞いてはみた。ダメもとで。ダメでした。
み「どう描写してくれてもあまり口出しはしないが、舞台には上がらないからな」
私「はい」
みーちゃんは、コントそのものには出ないことを条件に描写OKとのことで。はい。ありがとうございます。それでも描写することを許可してくれただけでも御の字です。観客として少し出ていただくことにしました。
使命ちゃん「使命ちゃんは、なんでもオッケーだよお」
私「あなたはなんかもう、そういう枠組みさえ関係ないところにいるよねえ」
結果、ハイヤー姉を描写の中心にすることにしました。
ハイヤー姉「そなたも忘れているかもしれぬが、そもそも『ハイヤー姉』という存在自体、そなたが高次を認識したり描写しやすくするために形成したキャラクターであるからな?むしろこれぞハイヤー姉としての本分であろう」
____ここで説明を挟んでおきましょう。ハイヤー姉とはどのように成立した存在なのか?
まず、私が認識していた高次の存在がいました。それを認識しやすくするために、口調を設定し、外観を設定し、キャラクターとして描写できるように整えたものが、ブログやX、漫画に登場する『ハイヤー姉』です。一方で、普段私が対話している高次は、ハイヤー姉として描写される前の段階の高次の存在。つまり『ハイヤー姉』の中の人のようなものです。
つまりハイヤー姉が出演を許可した、というのは、『ハイヤー姉』として表現されている存在が「自分と同じキャラクターを使ってコントをしていいよ」と言っている、ということです。例えるなら、『あなたの作品中に、ミッキーマウスを出していいよとディズニーが言ってる』みたいな。
これをきちんと説明しないと「えっ高次の存在と一緒にコントとかできるの?」ってなっちゃうので、実はこういう舞台裏があるよっていうのをここで説明しておきます。
価格設定について
今回の同人誌は、とにかく低カロリー!軽め!というのを最初に決めたので、それに伴いページ数も普段の半分以下にすることにしました。
と、なると?原価が下がるので、売値も安くできます。
私「よし、お手頃価格の同人誌があってもいいよな!」
ってことで、1000円にしました。(送料は別)
いえ、今までの同人誌の方が様子がおかしかったんですよ、3桁ページ数で3000円とか4000円とか。その頭のおかしさが箱白の個性であり売りでもあるのですが。でも、頭がおかしいなりに考えると、多少とっつきやすい価格設定の同人誌があってもいいよね、これもまた多様性のうちの一つ!と思って、変なこだわりはポイしました。
私「ふう、今回は珍しく頭がおかしくない内容になったぞ!」
と、思いました。_____同人誌が完成するまでは。
完成した同人誌を見て

____頭おかしいだろ。
もちろん、いい意味で。
高次の存在とは?とか守護霊とは?とか、そういう基本的な前提に全く触れずにいきなり始まっていきなり終わります。
ノリと勢いしかないです。これを出そうと思った時点でだいぶおかしいよ自分。はいはい、個性的、個性的。
しかし、個性的であるということと初心者が置いてきぼりになるリスクは表裏一体。これな〜〜〜〜冊子の薄さ的に初心者むけっぽさ出そうとしたけど、説明が少なくて逆に尖ってしまった気がしてならないぞ〜〜〜〜〜!
えー、2026年の私の目標を、「尖るのもいいけど流石に自分よがりになりすぎるのもどうかと思うよ。前提の共有は丁寧にしようね」にしようと思います。うん。
分かる人には分かる!高次の存在とスピあるある
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